経営において規律を徹底的に守らせて文化形成を図ることは、非常に重要です。
だだし、あまりにも細かく規律を作って統制型の組織にすると、規律を守ることが目的になってしまい、顧客ではなく上司を見て仕事をするようになり、本来の規律の目的である、顧客への価値提供を見失ってしまっては、本末転倒です。
あくまでも、規律は手段です。
そうならないように、自由闊達さを大切にし、社員の活力・創造性を引き出すために、規律を設けず自由に仕事をさせるという考え方は、根本的な考え方・判断基準を全社員が共有していることが前提になります。
そして、社員一人ひとりに高い能力が求められ、自ら律する力も必要になるので、一歩間違えば、単なる放任組織になって、組織として機能しなくなり、あっという間に崩壊してしまうリスクがあります。
規律がなければ組織は崩壊してしまいますが、多くのチャンスを与え主体的に行動する自由がなければ、新たな価値は創造できません。
規律と自由の関係は、犬の躾と一緒です。
飼い犬の散歩で、最初はリードをしなければ勝手にどこかへ行ってしまうので、自由を制限する必要があります。
しかし、徐々に飼い主の歩調に合わせ、リードを外しても、同じペースで歩くようになり、かけ声一つで、飼い主の意向を認識し、ともに行動できるようになると、飼い主は、飼い犬を信頼するので制限する必要がなくなり、自由を与えられます。
つまり、規律となる躾が徹底されるまでは、規律を重んじ、自律できるようになれば、自由を与えられるのです。
規律は、会社の根本的な考え方・判断基準ですが、それを言語化して、最初は強制的に実践させる必要がある。
それが習慣化され、そうなれば社員1人1人が自律します。
自律するとは、「守破離」の守を徹底することであり、価値提供の土台となる。
この基本がしっかりすると応用ができるので、破と離に行くことができるので、結果として自由になるのです。
全社員が自律している組織は規律が文化レベルになっていて、それが理想なので、規律を徹底する意味を、深く理解することが大切になります。
~▶YouTuberになりました!~
弊社YouTubeチャンネル『久野康成の毎日が有給休暇!!』を開設いたしました!
「久野康成の毎日が有給休暇!!」では、代表の久野が作った365の金言を
『久野語録』として日めくりカレンダーにまとめ、内容を毎日解説していきます。
チャンネル名にある通り、「毎日が有給休暇」になるような生き方のツボとコツを発信しておりますので
ぜひ一度ご覧頂ければと思います!
また、経営者の方に必見の、「久野の経営のエッセンス」シリーズも継続的に投稿しております。
こちらは、経営をする上での疑問点や悩みなどに対して、気付きを得ることができる動画となります!
株式会社東京コンサルティングファーム
東 真奈美
※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。