弊社では、クライアント先に、毎月、月次経営戦略書で結果をチェックして、改善のためのアクションプランを考えることを行なっています。
月次経営戦略書は、損益計算書と貸借対照表だけでなく、売上や利益の棒グラフや年計表、月次推移表、未来会計図など、色々な分析結果があります。
毎月、この資料をクライアント先の幹部会で見ていると、今まで会社の状態を数字で詳しく把握できなかったのが、段々見えるようになって来ます。
そして、結果の原因を考えるようになるのですが、その原因をもっと数字で詳しく把握したくなって来ます。
それはそれで、良いことなのですが、原因を数字で詳細に分析して見ようとすればするほど、分析に時間がかかってしまい、肝心の改善のための行動に移らないことが往々にしてあります。
しかも、分析する方向性が外的要因に向いてしまうと自分では変えられない問題が原因になるので、行動が全く変わらないのです。
原因について、なぜ?を繰り返して「自分の問題」と捉えることができる詳細な数字の分析であれば良いのですが、そうならないことの方が多いのです。
結局、他人の問題にしているから原因の詳細を数字で分析しようとするのです。
財務諸表の数字から原因は「全ては自分の問題」「自らの責任範囲を広げる」と考える習慣があれば、詳細な数字の分析は必要なくなります。
一方で、見えない原因をとことん数字で見ようとするブロセスの中で、自分の問題だと気づいて、行動を変えるきっかけになるかも知れません。
例えば、体重を毎日測って現状を把握して、太った原因を考えるために毎日何を食べたか記録してカロリー計算して分析し、食べるものを変えてダイエットに成功することはあります。
ただし、途中で記録することが面倒になったり、たとえ食べるものを変えた方が良いことが分かっても、食べたい物を我慢することが出来ないことの方が多いのです。
結局、目標達成に対してどれだけコミットしているか?
現状に対する危機感の高さで、行動変化に差が出るのだと思います。
そのための詳細な数字分析であれば良いのだが、自分の問題から逃げるための分析になるトラップにハマらないようにすることが大切です。
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株式会社東京コンサルティングファーム
東 真奈美
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