経営者が社員に対して「仕組みを作ろう!」といってもなかなか上手くいかないものです。
こんなとき、どうしても
- 「社員が動かない」
- 「仕組み自体がよくないのではないか」
と、何かしら理由をつけて出来ないことを正当化したくなってしまいます。
そのような状態で、例えば、他社で上手くいっている仕組みをそのまま当社でも入れてみよう、といってもこれも上手くはいかないことが多いでしょう。
掃除で有名なイエローハートも、創業者の鍵山氏が掃除を始めた当初は、その掃除をしている横で社員が平気でトイレを使用する、といったこともあったそうです。
始めてから1、2年は全く変化がなく、
10年が経った段階でようやくほんのわずか兆候が表れてきて、それを心の支えにさらに10年。
20年が経ったら、全員ではないが、大方の人が掃除をやるようになり、
30年経ったら、「掃除のやり方を教えて欲しい」と言う人が出てきた、と。
いまでこそ”文化”というレベルになっていますが、そのように長い時間積み上げられたものは一体何なのでしょうか。
上記で言えば、掃除と言う”凡事”を長期間かけて”徹底”して行い続けた。
その徹底力が組織に浸透し、強い組織が出来上がったのです。
そう考えると、仕組化の成否は、経営者の”徹底力”。
”何をやるか” よりも ”徹底してやるか” どうか。
これに尽きるのではないでしょうか。