中小企業では、社員の退職等によって急な欠員が生じ、業務に支障が出ることが多くあります。
人が抜けた穴は、人が埋める。
そう言って急遽採用等を進めることで一時的にその場を凌ぐことはできますが、この”人”の問題は企業活動を行う上で必然的に繰り返されていきます。
経営上、一番安易な解決策ほど、一番悪い解決策。
問題が起こった際に、とりあえずその問題を解決させようと場当たり的、短期、目先の解決策を選んでしまう。
その結果、また同じような問題が繰り返されます。
同じ問題を繰り返さないためのもの。
それが”仕組み”であり、このような場合には、”人”の問題を”仕組み”で解決していくべきです。
とはいえ、仕組みを作るのは大変なので、結局は属人的に問題を解決してしまうのが現実ではないでしょうか。
人間、どうしても目先の“楽”を取ることで、将来の苦労を背負いこんでしまいます。
仕組み作りは現在の仕事と並行して行うためその負担をするには経営者の覚悟と、出来るまでやるという“徹底力”が不可欠です。
経営が上手くいく”仕組み”を作ることこそが経営者の仕事であり、その仕組みによって会社は成長していきます。
仕組み作りによって、“人頼り“という属人化の問題が解消されていくことが、会社が継続的に成長するための第一歩なのだと思います。