「うちの社員のやる気がない。もっとやる気を出してほしい。」
「どうすれば社員のモチベーションが上がるのか。」
お客様から、このようなご相談を受けることが多々あります。
まず大前提として、”やる気がない”と言うこと自体は
”普通”だという点を認識すべきかと思います。
人間は、普通に生きていると”緊急性”で追い込まれない限り、
まずやる気は出ずに行動もしません。
現代の”飽食の時代”であればなおさらであり、これが人間の本質なのです。
つまり、「日々の生活の中で普通に生きていると、
”やる気”を出すのは難しい」という事です。
そもそも、創業社長であれば自分のやりたいことを行うために
会社をつくり、経営を行っており、これで「やる気が出ない」
というのは許されない状況にあります。
一方で、社員の方はどうでしょうか?
やる気をもって事業を起こし、すべての責任を背負っている
経営者と同じだけの”やる気”を求めるというのは、現実問題
として難しいかと思います。
では、一体社員に対して何を求めているのでしょうか。
突き詰めると、
「会社の方向性に従って、成果をあげてほしい」
という事ではないでしょうか。
会社の方向性と言うのは、会社の目的、理念、そして戦略。
それに従って成果があがれば、社員も仕事に対してやりがいを感じ、
会社も社員に対しても給与・賞与という形での還元もできます。
では、”成果”というのは、どのようにしてあがるのでしょうか。
成果をあげる構造は、シンプルにすると以下の形になるかと思います。
やる気 ⇒ 行動 ⇒ 成果
やる気があるから行動し、そして行動の結果として成果があがる、と。
経営者は”やる気”もあって、当然ながら”行動”もしています。
だからこそ、会社内で一番”成果”をあげられる立場でもあります。
しかし、経営者が一人であげられる成果と言うのも限界があり
これを社員に対しても同じように成果をあげてほしい、と思うのが
人情というものです。
しかし、経営者と同じだけの”やる気”があるような社員は稀であり
そして成果をあげられてないのを見ると、「もっとやる気を出せ」
と言ってしまう、と。
ここで重要なのは、構造をよく見てみると
「やる気が無いから成果があがらない」
のではなく、
「行動しないから成果があがらない」
となっている点です。
つまり、
行動 ⇒ 成果 であり、
やる気 ⇒ 成果 ではない、という事です。
ここを勘違いしてしまうと、延々と社員に対して「もっとやる気を出せ!」
と言い続け、自身はストレスを蓄積し、それが態度に出てさらに社員は
やる気を無くしていく、という悪循環に陥ります。
重要なのは、”行動”であり、極論を言えば“やる気”は関係ありません。
もちろん、長期的なスタンスに立てば、自発的なやる気がなければ
長くは行動が続いていきません。
しかし、大半の中小企業には経営資源に制限があり、特に
会社の立ち上げ期や、衰退期の手前などではこのように悠長な
ことを言っていては会社が倒産してしまいます。
会社の置かれている状況にもよりますが、成果に着目するのであれば
前提として“行動をさせる仕組み”をつくることが、”やる気を出させる仕組み”
よりも優先する、ということです。
行動を優先し、そして成果が出れば、結果として“やる気”にも繋がります。
「卵が先か、鶏が先か」という話ではありますが、もし冒頭のような
お悩みを抱えているのであれば、まずは“行動”にフォーカスして、
そのための仕組み作りをしてみてはいかがでしょうか。
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