会社設立の実務に携わると、日本とインドネシアの常識の違いを痛感するところがあります。その実例を紹介します。
Q.今度、インドネシアにおいて、バネの製造会社を作る予定にしております。このような場合に具体的に留意する事項を教えてください。
A.インドネシアにおいての製造会社を作る場合、100%の外国投資で作ることができ、出資は25億ルピア以上の出資が必要になります。その他に注意する事項は、例えば、下記のような点です。
①環境ライセンスの可否
②資本財の輸入の許可
製造業である場合、どちらにしても、UPL/UKLという環境ライセンスの取得が義務付けられていますが、問題はいつのタイミングで必要となるかという点です。特に工業団地に入居しないような場合、商業省の許可(TDP)の取得前に上記が要求されるケースがあります。商業省の許可を取得しない限り、駐在員のビザ取得やその後の輸入ライセンス、資本財許可(マスターリスト)にも影響を与えること、UKL/UPL自体の取得が2カ月以上かかることを考慮すると、非常に大きなスケジュール上の影響があります。設立前には、このような状況を踏まえて、コンサルタントとスケジュールをきちんと詰め、赴任時期を決める必要があるといえるでしょう。
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