ネガティブリスト改正 2016年

法務

2月11日に政府より発表された「投資ネガティブリストの改正」についてご連絡致します。

こちらは、条文として出てきているものではございませんが、政府からの正式発表ですので、このまま、改訂されるものと思われます。2014年4月の改定(大統領規定2014年39号)に次ぐ、今回の変更点について、ご紹介致します。ネガティブリストは大きく「投資に閉鎖されている事業分野(投資禁止)」と「条件付で解放されている事業分野」に分けられており、ネガティブリストで規定されていない分野については、外資100%の投資が可能となります。

 

【2016年の改定ポイント】

「投資に閉鎖されている事業分野」

全部で20分野。農業、林業、工業、運輸、情報通信、文化・観光等に関する分野に、新たに「水族館の装飾に用いるためのサンゴの使用」を追加。

「条件付で解放されている事業分野」

★ネガティブリストから除外予定の分野(外資100%出資が可能)

全部で35分野。クラムラバー産業、冷蔵保管倉庫業、観光業(レストラン、バー、カフェ、レクリエーションビジネス、芸術、エンターテーメント、スポーツスタジアム)、映画事業、100億ルピア以上の投資のEコーマス事業、通信機器の研究所、有害でない廃棄物の管理・処理、

工業用原料 等

★規制緩和予定の分野

 

外資比率

事業分野

 

1

33%⇒67%

卸売・倉庫業等

(冷蔵保管倉庫業に関しては100%)

2014年の改定以前は外資100%だったものが2014年の改正で規制強化、今回の改正で再び規制緩和。

2

49%⇒67%

旅行代理店、教育訓練施設、ゴルフ場、航空輸送サービス等

 

3

49%⇒100%

スポーツ施設、映画サービス、クラムラバー産業

 

4

51%⇒67%

私立博物館、ケータリング、展示会、

 

5

51%⇒100%

レストラン

 

6

55%⇒67%

建設業(投資額は100億ルピア以上)

 

7

65%⇒67%

通信業

 

8

85%⇒100%

製薬業

2014年の改正で外資75%から85%と規制が緩和を経て、今回の改正により更に規制緩和。

9

95%⇒100%

高速道路事業

 

10

30%⇒30%

園芸作物の育苗、栽培事業

 

11

51%⇒51%

スパ

 

12

85%⇒81%

リース業

 

13

95%⇒95%

プランテーション

 

 

今回の発表では、規制強化の部分は具体的に言及されておりませんでしたが、数週間以内に詳細が再度発表される模様です。

 

 

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