こんにちは。
PT. Tokyo Consulting(東京コンサルティンググループ)です。
今回は、インドネシアの港湾について記載致します。
インド洋と太平洋の間の主要な貿易ルートにまたがる
20000万平方キロメートル以上の面積をカバーする17,000以上の島々からなる群島として、
インドネシアとその経済にとって大気と海上のつながりは不可欠です。
そのため、国際的にも国内的にも海運は生命線といわれるほど重要で、
インドネシアの港湾インフラの重要性は非常に高いといえます。
インドネシアの港湾は輸出入のためだけでなく、
国内の輸送手段としても重要な役割を果たしています。
なんと年間貨物取扱量の半数以上が国内貨物なのです。
それは、シンガポールやマレーシアのタンジュン・ペラパス港などに比べて、
インドネシアの港湾が国際貨物のハブとしての機能が低いために
相対的に国内貨物の比率が高いとの指摘もあり、今後の課題を示しているといってもよいでしょう。
インドネシアの主な港湾は4つの国営港湾会社(PELINDO:PT.Pelabuhan Indonesia)
によって独占的に運営されてきました。
非効率な運営がなされ、設備の近代化や許容量の拡大などに
必要な投資が十分に行われずにきました。
そのため、2008年に運輸法が改正され、民営企業の参入が可能になり、
外国からの投資機会が生まれ、港湾同士のサービス競争も生じました。
インドネシア政府は、国内の100を超える商業港のうちから、
25港を戦略的に国際港として整備する計画を発表しています。
中でも、ジャワ島西部のジャカルタにあるタンジュン・プリオク港、
ジャワ島東部のスラバヤにあるタンジュン・エマス港、スマトラ島北部のメダンにあるベラワン港、
スラウェシ島南部にあるマカッサル港は、国際ハブセンターと位置付けられています。
現在、タンジュン・プリオク港のコンテナ取扱量はインドネシア全体の約5割にもなりますが、
許容量不足や効率の悪さによる慢性的な物流停滞が問題となっています。
タンジュン・プリオク港の拡張とともに、ジャカルタ郊外に
新港であるチラマヤ国際港の整備が進められています。
本港は2020年の一部操業を目指しています。
インドネシアにおける港湾貨物の取扱量は、
今後も増加の一途をたどると予想されており、早急な整備が求められます。
以上、ご参考になれば幸いです。
PT. Tokyo Consulting
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