こんにちは、東京コンサルティング、インドネシア駐在員の須田です。
今回は、2015年に計画が発表されて以来、東南アジア諸国連合(ASEAN)の物流ハブを目指す新たなる取り組みとして今注目を集めている保税物流センター(PLB)についてです。
保税物流センターとは、インドネシア語でPLB (Pusat Logistik Berikat)英語でBLC(Bonded Logistics Center)と訳します。
これは、輸入原材料や輸出向け製品をまとめて一時保管する施設であり、国外企業が関税や租税を納付することなく輸入原材料を保管できる、保税倉庫(PDGB)のコンセプトを拡張するため、2009年の政令を改訂したものです。これにより、輸入原材料の保管場所をシンガポールやマレーシアなど国外から国内へ移すよう促し、国内産業の育成に力を入れていく狙いがあるとみられています。
この新たな通関施設であるPLBは、インドネシア国外のサプライヤーからでもインドネシア国内に保税状態で在庫を蔵置し、顧客からの注文に応じて適時必要な物量を搬出(輸入通関)し、デリバリーすることが可能となりました。しかし、輸入取引の国内の搬出先は製造業に限られている点や、部品や半製品等の品物のみに適応され、消費財や完成品の輸入には適応されないことは留意する必要がございます。
次回は、保税倉庫とPLBの違いについて説明していきます。
以上