監査におけるアクチュアリーの使用について

経営

こんにちは。インドネシア駐在員の本林です。

今回は会計監査に関するQ&Aをご紹介します。

Q. 退職給付費用の適正額を算出する必要があるということで、昨年度は監査の際にアクチュアリーのサービスを利用しました。その際に、アクチュアリーによる計算は2年に1度で良いと言われたのですが、今年度は必要ないのでしょうか?

A. アクチュアリーのサービスを利用した場合は翌年度の予測値も算出するため、その数値を利用することも可能ですが、以下の2点に注意が必要です。

① 退職者が出て実際に退職金が支払われた場合、アクチュアリーの予測値が使えず再計算が必要になります。その場合は改めてアクチュアリーに依頼するのが望ましいと言えます。

② より正確な退職給付費用の適正値算出のため、アクチュアリーは死亡率の統計等の専門的なデータベースを使用して調整額を決定します。このデータベースの値は常に変動するため、その都度アクチュアリーのサービスを利用しない限りこの調整額を算出することができません。

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