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キーワード:インドネシア 法人税 / PPh Final UMKM / PP20/2026 / PP55/2022 / 0.5%最終税 / 中小企業税制 / PT Perorangan / 通常税率22% / 進出日系企業
対象読者:インドネシア
皆さん、
1. 何が変わったのか ― PP55/2022からPP20/2026へ
インドネシアの
新政令
- 個人事業主
(Wajib Pajak Orang Pribadi) - 1名で
設立された 個人会社 (Perseroan Perorangan/PT Perorangan) - 協同組合
(Koperasi)
これにより、
新旧制度の比較
| 項目 | 旧制度 | 新制度 |
|---|---|---|
| 適用対象 | 個人・PT・CV・Firma・協同組合・BUMDes など広範 | 個人事業主・PT Perorangan・協同組合のみ |
| 法人 | PTは | 新規適用は |
| 適用期間 | 登録から | 期限なし |
| 適用期間 | 登録から4年 | 最長4年 |
| 税率 | 年商48億 | 同左 |
| 施行 | 2022年 | 2026年4月22日 |
実務面での主な変更点
- 売上基準
(年商48億 ルピア)の 判定範囲が 拡大。 事業所得・ 自由業所得・国外所得、 最終/非最終課税の 所得に 加え、 夫婦の 所得も 合算して 判定する。 - 租税回避防止の
強化。 専門技能を 持つ 個人が 自由業に 類似する 役務を PT Peroranganで 提供する 場合は 対象外とし、 累進課税逃れ (tax arbitrage)を 封じた。 - 事業分割防止
(anti-fragmentation)の 考え方が 導入され、 意図的な 売上分散による 特例の 濫用を 抑制する。
進出日
① 旧制度(0.5%)を利用中の日系現地法人
- これまで
0.5%を 使ってきた 中小規模の PT・CV (小規模子会社、 内資系の 関連会社など)は、 残存期間が 終了すると 所得税法第17条の 通常税率22%へ 移行する。 - 移行後は
売上ベースの 簡便計算から、 簿記による 課税所得計算へ 切り 替わるため、 記帳・決算の 事務負担と 実効税率の 双方が 上昇する 可能性がある。 - 経過措置あり。
適用期間が 2024年に 終了する 事業者は 2026年まで、 2025年に 終了する 事業者は 2026年まで 0.5%の 利用を 継続できる。 自社の 利用開始時期から 逆算し、 いつ通常課税へ 移行するかを 早期に 確認したい。 - 移行後は、
課税所得のうち48億 ルピアまでの 部分に 税率を 50%軽減する 小規模法人軽減 (実質11%相当)の 活用余地を 検討する。
② これから新設する日系企業
- 新設する
PT・PT PMA・CVは、 設立当初から 0.5%最終税を 選択できない。 最初から 通常税率22% (または 小規模法人軽減)を 前提に、 資金計画と 記帳体制を 設計する 必要がある。 - 「設立直後は
0.5%で 身軽に スタートし、 軌道に 乗ってから 通常課税へ」という 従来の 想定は 使えなくなった。 初年度から 会計・税務体制を 整える 前提での スタートが 求められる。 - PT PMA
(外資法人)はもともと 0.5%の 主要対象ではなかったため、 外資新設への 実質的な 変更は 小さい。 例えば、 『現地 スタッフ 名義で 内資PTを 設立し、 初期コストを 抑えて 0.5%の 恩恵を 受ける』という 従来の 進出スキームは 事実上封じられたため、 戦略の 抜本的な 見直しが 必要になります 。
3. あわせて確認したいPP20/2026のその他の重要改正
PP20/2026は
贈賄・贈答(接待)費用の損金不算入を明文化 ― 全法人に影響
- 新設の
第20A条により、 贈賄 (suap)・贈答 (gratifikasi) その 他名目や 形式を 問わない 供与のうち、 汚職・贈賄犯罪に 関係するものは、 所得を 得る・回収する・維持するための 費用として 損金算入できないことが 明確化された。 - 国内の
公務員への 供与だけでなく、 外国公務員への 供与も 明示的に 損金不算入の 対象とされた。 - これは
インドネシアの OECD 加盟 プロセスに 沿った 税務 ガバナンス 強化の 一環であり、 UMKMか 通常課税かを 問わず、 すべての 納税者・ 企業に 適用される。 - 日系企業としては、
接待交際費・贈答費の 経費処理を 見直し、 本社の コンプライアンス (贈収賄防止) 規程との 整合をこの 機会に 確認したい。
自由業(pekerjaan bebas)の0.5%除外リストを更新(第56条)
弁護士・医師などの
売上基準は「経済的実質」で判定(第58条)
年商48億
4. 今すぐ確認すべき実務対応ポイント
- 自社が
現在0.5%最終税を 利用しているか、 利用している 場合は 適用期間の 残存年数を 確認する。 - 通常税率
(22%) 移行後の キャッシュフローと 実効税率を シミュレーションする。 - 簿記・月次決算・年次決算の
体制 (クラウド会計の 導入を 含む)を 整備する。 - 小規模法人
軽減税率 (課税所得48億 ルピアまで 50%軽減)の 適用可否を 確認する。 - 新設を
予定している 場合は、 初年度から 通常課税を 前提とした 予算設計と 税務体制を組む。 - 接待交際費・贈答費の
経費処理を 点検し、 本社の 贈収賄防止規程との 整合を 確認する (第20A条への 対応)。
インドネシアの税制改正への対応はTCFへ
PT Tokyo Consulting
今回の
【出典】インドネシア
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【免責事項】本記事は
東京
飯島 淳