皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループインドネシア拠点の袖山 彩です!

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「インドネシア進出企業必見!保税工場(Kawasan Berikat)の国内販売枠 25%への見直し動向と実務対策」についてお話していこうと思います。

インドネシアに関する基礎知識が知りたい方は、こちらから▼
・インドネシアの基礎知識
インドネシアに関するセミナーに参加したい方は、こちらから▼
・インドネシア関連セミナーインドネシア税関当局(DJBC)は、保税工場(Kawasan Berikat)制度における国内市場向け販売(TLDDP)の取扱いについて、規制強化を検討していると報じられています。
報道によれば、現在認められている国内販売割合(最大50%)について、将来的に25%へ引き下げる方向で制度見直しが議論されています。
正式な財務大臣規則(PMK)は未公布ですが、自動車部品、電子機器、消費財関連の日系製造業を中心に、今後のサプライチェーンや販売スキームへの影響が懸念されています。

保税工場制度は、本来「輸出向け製造」を前提として、 ● 関税 ● 輸入VAT ● 輸入PPh 等の優遇を受けられる制度です。 近年、一部企業で国内販売比率が高まっていることから、政府は以下を目的として制度運 用を厳格化する方向にあります。 ● 国内一般企業との競争条件の均衡化 ● 保税制度の本来目的(輸出促進)の再徹底 ● 輸出志向型産業政策の強化

1 国内販売比率の管理負担増加日系メーカーでは、 ● 国内OEM向け供給 ● アフターマーケット販売 ● 国内グループ会社向け販売 を行っているケースも多く、販売比率の管理がより重要になります。 特に、輸出数量が減少した年度には、国内販売可能枠も連動して縮小するため注意が必要 です。

税関システム(CEISA)では、保税工場の輸出・国内販売実績が電子管理されています。
今後、制度が正式改正された場合、
● BC 2.5(国内出荷)
● BC 4.0
● IT Inventory との整合性確認がさらに厳格化される可能性があります。
実務上は、
● HSコード不一致
● スクラップ処理漏れ
● 製造ロス未反映などが監査時の指摘事項となるリスクがあります。

国内向け販売比率が高い企業では、
● 一般地域工場への機能移管● PLB(物流センター)の活用
● 国内販売専用法人の設立等を含めた物流・税務スキーム見直しが必要となる可能性があります。
特に、インドネシア国内市場向け売上が拡大している企業では、早期シミュレーションが推奨されます。

● 直近12ヶ月の国内販売比率の確認
● 25%基準を想定した影響シミュレーション
● CEISA・IT Inventoryデータ整合性の点検
● 国内向け供給スキームの再検討
● 必要に応じた税関当局との事前相談なお、本件は現時点では制度改正の検討段階であり、正式な施行時期・適用条件については、今後公布される財務大臣規則(PMK)等を確認する必要があります。

東京コンサルティングファーム インドネシア拠点
袖山 彩