こんにちは、中国・上海の三輪常敬です。
上海市では、毎年4月に最低賃金の調整がされます。
2018年の最低賃金は2,420元で、昨年の2,300元から120元引き上げられました。120元の上昇で(上昇率5.2%)で、昨年の110元の上昇(上昇率5.0%)に比べても、ほとんど上昇率に差はありません。
なお、非全日制の労働者に適用される時給の最低賃金は、20元から21元となり、昨年と同様1元の上昇となっております。
2017年の上海市の平均賃金は月平均7,132元であり、前年より9.7%の上昇となっております。
〈過去10年間の上海の最低賃金・平均賃金〉
平均賃金の上昇は相変わらず高く、毎年昇給の時期には、昇給額の決断を行うことが難しいかと思います。
総給与額の増加と利益の増加が一致していればいいですが、利益は増加せず給与額のみ増加するような状況では、利益が圧迫され、非常に厳しい経営状態になります。
良い人には高い昇給を与え、そうでない人の昇給は抑える、適切な人事制度の構築が必要となります。
弊社では人事制度構築支援の業務も実施しておりますので、ご要望等ございましたら何なりとご連絡ください。