こんにちは。中国現地法人担当の高橋です。
今回はビザに関してお話しします。
当たり前ですが、中国に入国するにはビザが必要です。
目的・滞在期間によって取得するビザも異なります。
ビザの種類は大きく4つに分けると、以下のようになります。
①観光目的で1か月滞在可能なLビザ
②短期留学、業務で滞在期間を選べるFビザ
③半年以上留学する際に使うXビザ
④現地駐在員やその家族に発給されるZビザ
弊社のビザ取得代行サービスの中で一番需要が高いのはやはりZビザです。
Zビザ取得の流れは、まず中国側で「就業許可証」、「就業ビザ通知書」を揃え、在日中国大使館でこれらの書類と健康診断書等を提出し、就業ビザを取得します。ただ、この時点ではシングルビザなので中国に入国後マルチビザに切り替えて、ようやく終了となります。
Zビザの取得には相当の労力と時間を要します。逆に手続きが簡単なLビザなどは、航空会社にいくらか費用を払えば代行でやってもらう事が可能です。
ただし、航空会社に頼まずに中国に着いてから自分でビザを取得する場合、あるいは中国にいる間にビザの延長をする場合、地域によって煩雑さが異なってきますので注意が必要です。
通常、Lビザを中国で取得する場合は、居留証(どこに何日間住んでいるのかを証明する書類)さえあれば150元程度払ってビザ申請が受理されます。ただし、私が今滞在している大連では、居留証以外に20,000元が入った自分の銀行口座の残高証明(ATMで発行されるものではなく窓口で発行する正式なもの)が必要になります。
更に居留証に記載されている住所がたとえば開発区の住所である場合は、開発区の行政サービスセンターで申請しなければなりません。同じ大連であっても開発区と市内では申請場所が異なります。
このようなビザの規制や以前お話しした社会保険の強制加入など、外国人に対する規制が強くなってきていると言われています。実際に私が営業で訪問したお客様の中には、このような規制があるお蔭で事務処理手続きが煩雑になってくるので、今いる在中日本人の労働者のほとんどを中国人に変えたい、というような声も聞きます。
そんなお客様に対し、適切なアドバイスができるように、日々取り組んでいきたいと思います。