こんにちは、中国・上海の萩生田 弘毅(ハギウダ ヒロキ)です。
本日は、中国での会計・税務実務において、
取引の事実を示す重要な証憑である「发票(fāpiào)」について記載していきます。
发票(fāpiào)とは、商品の売買や役務の授受等の営業活動において、代金等の授受がされたことに対する証憑のことを指します。
財務収支の法的根拠となるほか、会計の原始証憑、監査/税務機関における検査のための重要な根拠となります。
また、税務上、发票をもって税収徴収管理がなされており、
发票がない場合、税務上の費用として損金算入や増値税における仕入控除が認められておりません。
これは、税務局が企業所得税や増値税を漏れなく徴収することに由来するものです。
なお、发票は、領収書やインボイスと訳されますが、
取引の慣習により、領収書・請求書のどちらか一方の性格を有していたり、
あるいは、その双方の性格を有していたりと、その状況によって様々です。
また、发票に対して、”帳単(zhàng dān)”や”請款単(qǐng kuǎn dān)”、”収据(shōu jù)”等がありますが、これらはいずれも发票とは異なるものに当たります。
また、最近ではキャッシュレス化や发票の偽物が出回っていることを踏まえて、发票の電子化が進んでおります。
今週は以上となります。
上記内容や昨今の发票事情についてさらに詳しく知りたい方など、
お気軽にお問い合わせいただければと存じます。
ご一読いただきありがとうございます。
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东顾企业管理咨询(上海)有限公司 / Tokyo Consulting Firm Shanghai
萩生田弘毅(はぎうだ ひろき)
E-mail:hagiuda.hiroki@tokyoconsultinggroup.com
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