こんにちは、中国・上海の田中勇です。
中国の物価と中国人の性格についてお話しします。上海の物価はものによって大きく異なります。ローカル製品・食品はかなり安いです。特に食品が安いです。味を気にしなければ、ラーメンが10元(約125円)、食パンが元9(約113円)ぐらいで食べることができます。一方、輸入物は日本より高いものが多いです。特にブランド品は高いです。これは関税の影響があるためです。
上海の町を歩いていて一番気になるのは、スターバックスの値段と人気です。上海におけるスターバックスコーヒーは30元(約375円)する高級品ですが、多くの店があり、お客さんがいるのです。上海人の平均給与が約4,000元(約50,000円)ですので、給与の7.5%もするコーヒーを飲んでいることになります。それにも関わらず、中国ではかなり人気があるのです。現在、スターバックスでは、中国48都市で約500店を運営しており、2015年までに約70の都市で1500店とする見通しを明らかにしました。なぜこんなに人気があるのでしょうか。
ある地元新聞紙によると、中国人がスターバックスに求めるのはコーヒーそのものではなく、ステータスだという分析があります。スターバックスコーヒーだけではなく、iPhoneやiPadにおいても同じです。中国国内ではアメリカよりも価格が高いのですが、iPhoneの新しいモデルの発売日には長蛇の列ができます。同等の機能で安い製品があるのにも関わらず、iPhoneやiPadにこだわる中国人が多いのです。腎臓を売って、購入する人さえもいます。
実際、中国ではステータスを気にする方が多く、自分を大きく見せる方が多いです。「英語が話せます」「コネクションを持っています」と話す中国人は多くいます。ところが、実際は英語が話せない、コネクションを持っていない方がほとんどです。日本人であれば、すごく英語ができても「あまりできません」という方が多いですが、中国では違います。これは日本人と中国人の性格の大きな違いだと感じます。
以上です。