こんにちは、中国・上海の安孫子 悠治 (アビコ ユウジ)です。
今日は中国のCCC認証制度に関するニュースついてお話します。
CCC認証制度とは人体の健康、国家の安全に関わる製品に対して強制的に認証を行う制度です。
2002年5月1日に中華人民共和国政府の国家品質監督検験検疫総局及び国家認証認可監督管理委員会から当該制度の基となる「強制性製品認証管理規定」が公告され、同年の8月1日より実施されています。
この規定の対象となる製品は政府が決めており、それと同時に、認証の基準・技術法規・認証プロセス・認証マーク・費用徴収なども統一的に定められています。
この認証マーク、そして認証書を取得していない製品は出荷、輸入・販売が禁止されています。
海外の企業がCCC認証を取得するためには、直接中国の認証機関へ申請するか、中国の認証機関と提携している認証機関と認証代行業者への認証の取得代行を委託する必要があります。
ただし、どれも大変手間がかかり、認証を取得するまでに3~4ヵ月ほどかかるとされています。
ただし、2013年に開催された第18回中央委員会第三次全体会議以降は強制性製品認証業務の簡略化、外資系・民間企業への強制認証業務の参入許可などの制度改革が発表され、認証取得に要するコストが徐々に改善されているといえます。
また、6月11日に発布された「国家认监委关于改革调整强制性产品认证目录及实施方式的公告」では次のように改正されています。
a. 一部製品に対して強制性製品認定管理を実施しない
b. 一部製品に対して自社声明評価方式を採用する
a.には一部の電動工具やオートバイのエンジン、一部の自動車付属品などが含まれ、b.には一部の溶接機やこちらも一部の自動車付属品などが含まれます。
上記の改正により、今回の改正に該当する製品に掛かるコストは軽減されることになるでしょう。
今日は以上です。
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