固定資産に係る税務について② Q&A

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、固定資産に係る税務Q&Aについてお話します。

Q1、固定資産の残存価格変更や残存価格加速度減価償却適用を行った場合どのようになりますか。

A1、下記のようになります。

【事例】100 百万円の設備を使用。残存価格:10百万円。耐用年数10年。
シチュエーション1(通常)
減価償却費:9百万円(=(100-10)百万円/ 10年)

シチュエーション2(残存価格を5百万円)
減価償却費:9.5百万円(=(100-5)百万円/ 10年)

シチュエーション3(加速度償却を活用)
減価償却費:19百万円(=(100-5)百万円/ 5年)

シチュエーション1と比較して、初年度で10百万円分損金算入を増やすことが可能です。最大2.5百万円の企業所得税支払を抑え、その分キャッシュが会社に残ることになります。10年間のスパンで見れば、損金算入額は同じだが、損金算入を早めることができるため、キャッシュが会社に多く残り、効率的経営が可能になります。

以上

 

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