バングラデシュの宗教事情

バングラデシュにおいて、1月13日(金)~15日(日)及び1月20(金)~22(日)の6日間、ダッカ市北方郊外のトンギ地区にて大規模なイスラム教の集会であるビッショ・イジュテマ(BishwaIjtema)が開催されました。

 

ビッショ・イステマとは、イスラム教徒にとって、サウジアラビアのメッカ巡礼に次ぐ、世界で二番目に大きな巡礼祭のことです。バングラ国内だけではなく、世界各国からも信者が集い、みなでアッラーに祈りを捧げます。まさに、イスラム教徒にとっての一大行事なのです。

 

この集会には世界中からイスラム教徒が集まり、参加人数は例年数百万人にも上ります。当然のことながら、当日はトンギ地区はおろか、その少し手前にあたる空港付近のウットラ地区にも信者がひしめき合い通行は困難になります。特に、最大の盛り上がりを見せる三日目の昼のお祈りの際には、朝からエアポートロードは封鎖され、熱心な人は泊まり込みでお祈りをします。実際、会場周辺は彼らの宿泊するテントや、様々な出店でごった返します。

 

また、最終日には数百万人が一斉に帰途に就くため、車道は人でごった返し、電車は屋根の上まで人でびっしり埋まります。当然、周辺地域での車での移動は困難になり、特にこの時期の出張者などは事前に日程をずらす等の準備が必要になります。

 

同じ大規模集会にしても、同国特有の政治集会と違い宗教的儀式な為、暴徒化する心配はほとんど有りませんが、大量の人間が移動すること自体が様々なトラブルの原因となる可能性があるので、駐在員も注意が必要になります。

 

 

 

以上

 

バングラデシュ現地法人担当 岩波

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