家族と一緒に海外赴任される際、駐在員の方の心配事の一つが子供の教育です。言語の問題で現地の学校に通わせる事が難しい国が多いですが、バングラデシュもその例外ではありません。日本と比べ、治安も決して良いとは言えず遊び場すら限られているこの国で、安心して子供を預けられる教育機関は多くありません。
その代表格と言えるのが「在バングラデシュ日本国大使館付属 ダッカ日本人学校」です。
ダッカ日本人学校は、主としてダッカ市内及びその周辺に暮らす日本人の子供たちを対象とした学校で、幼稚園から小中学部の数十人の子供たちが日本同様の教育を受けています。
バングラデシュにおける日本人社会は小さいため、保護者間や日本人会とも繋がりが強く、合同の行事なども行われています。現地では貴重な日本書籍の図書室もあり、日本人会の会員は利用可能になっています。
インターネットが発達し以前よりも日本からの情報が得やすくなりましたが、やはりバングラデシュでの生活は子供たちにとっては狭い世界での生活には変わりありません。日本人の子供たちが一堂に集うダッカ日本人学校は、子供たちにとって大切な学びの場、遊びの場であり、狭い社会の多くを占める場所になります。
昨今は日本企業のバングラデシュ進出が進み、日本人駐在員も増え始めています。今後、より多くの子供たちがダッカ日本人学校への入学を希望する事が予想されており、学校側も受け入れ態勢の強化が急務になっています。