会計担当者の採用③

労務

前回に引き続き、会計担当者の採用をするときのポイントをお伝えします。

第三回目の今回は、面接のポイントです。今回が最終回です。

 

■会計担当者の面接も、他のセクションのスタッフと同じく、志望動機、転職理由などを確認します。日系企業(=外資企業)で働くことがステータスとなるので、グローバル企業だから、大企業だから、などの応募理由の求職者も多く見受けられます。入社後にやりたい仕事やキャリアビジョンが明確な方を選定することが望ましいです。

 

■会計担当に限りませんが、バングラデシュの企業では日本のように様々な業務を幅広く経験させるケースは少なく、業務範囲が明確に分かれているケースがほとんどです。そのため、会計担当として採用されたら会計以外の仕事は行いたくない、という思考の人も多いので、人事総務や法務などの管理部門業務を幅広く担当させる予定の場合には、事前に面接で確認を行う方が望ましいです。

 

■前職での業務経験の詳細を確認する必要があります。例えば、「税金計算の経験がある」と履歴書に記載がある場合にも、詳細を聞いてみると、自分で税額計算をした経験はなく、上司が計算した税額に基づいて納付書を発行していただけだったということもあります。どのようなポジションで、どのような業務を行っていたかを確認する必要があります。会計業務の場合には、毎月行うことが同じなので、前職での1か月の業務の流れを細かく確認することで、どのようなポジションで働いていて、経験業務は何かが把握できます。会計担当を1名採用して全部行わせる場合であれば、監査(Audit)の経験がある人よりも、税務(Tax)の経験値が高い人を選定する方が望ましいです。(監査は年に1回なのに対し、税金計算や納付は毎月必要になるため。)

 

Tokyo Consulting Firm Limited

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E-mail kitaguchi.mika@tokyoconsultinggroup.com

(以上)

 

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