ワークパーミットの取得の際の50,000USDの送金について

 

外国人がバングラデシュでワークパーミットを取得するためには、50,000USD以上の送金証明(Encashment Certificate)が必要になります。駐在事務所及び支店を設立の際は、事務所設立の際に50,000USD以上の送金が必須となるためこの要件は自動的にカバーされますが、現地法人設立の際は、最低出資金が定められていないため、50,000USD以下の投資金額で法人登記される場合もあります。その場合、外国人がワークパーミットを取得することができません。

 

最低資本金が50,000USD以下の場合は、増資で50,000USD以上となるよう再度投資金額をお送りいただくか、海外からの売上がある場合は、その売上額を足し上げ、合計で50,000USD以上の送金証明をお送りいただく必要があります。
バングラデシュでは、外国人投資家や取締役が必ずワークパーミットを取得するという要件はなく、ワークパーミット取得の場合には50,000USD以上の送金が必要となります。縫製業、その他製造業の労働集約型の産業が盛んなバングラデシュでは、外国人雇用に制限をかけ、バングラデシュ人雇用を促しているという政府の狙いがあるようにも思います。

 

 

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited
渡邊 忠興

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