こんにちは、トルコ駐在員の高津です。
今週のブログはトルコでのインサイダー取引規制について書かせて頂きます。
インサイダー取引とは、公表される前に投資価値に影響を与える情報を利用して、個人または第三者機関が利益を得て、損失を防ぐための行為です。投資家に平等であるべき機会の損失をもたらすこと(資本市場法106条)と定義されています。インサイダー取引は資本市場において、改ざんとして位置付けられる犯罪の1つです。しかしながら、改ざんとインサイダー取引には明確な違いがあります。改ざんは投資対象の価値を変化させるものです。一方、インサイダー取引は、結果的に価値が変わるか変わらないかにかかわらず、情報を利用した時点で訴追される犯罪です。それゆえに証明することが困難であり、トルコでは他国ほど多くはありません。
以上となります。
今週も、どうぞよろしくお願い致します。
高津 幸城