
タイの労働慣習と労務管理について、タイではワーカーとマネージャークラスの人材が不足しており、
優秀な人材を集めることが難しい状況です。
人材の流動性が高いために、就業期間の長短に関わらず、転職に対する抵抗感が少なく、
処遇(給与、ポスト等)次第で簡単に職場を変える、いわゆるジョブホッピングの傾向が見られます。
特に、マネージャー層、若年層でこの傾向が強くなっています。
そのため、エンジニアやマネージャーなどの募集に際しての給与水準や企業の立地といった雇用条件の決定にあたっては、競合他社の条件などに留意する必要があります。
また、タイでの現地スタッフを管理する上で特に注意しなければならないのは、
当人のプライドを傷つけないように指導をすることです。
タイ人は体面を重視する傾向が強いため、ミスに対して他の従業員の前で叱咤を加える等、
プライドを傷つけられたと感じる行為を受けた場合には、すぐに転職するか、または他の従業員も巻き込んで大きな問題に発展してしまうこともあるため、注意が必要です。
以上
東京コンサルティングファーム
植村 寛子
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