皆さん、こんにちは!東京コンサルティングファーム タイ拠点の坂田です。いつもブログをお読みいただきありがとうございます。今回は、タイにおける茶・抹茶市場の動向と、日本企業が茶・抹茶をタイへ輸出・販売する際に確認しておきたいFDA規制について解説します。
タイでは従来、甘いタイティーが広く親しまれてきましたが、近年は健康志向の高まりやカフェ文化の浸透を背景に、高品質な茶や抹茶への関心が高まっています。特に若年層を中心に「本物志向」や「健康」を重視する消費者が増えており、日本産茶葉や抹茶への需要も拡大しています。
今回は、タイ市場の現状と今後の展望に加え、日本企業にとってのビジネスチャンスや、輸出時に押さえておきたいポイントについてご紹介します。
タイで茶・抹茶市場が拡大している背景とは?
健康志向とカフェ文化が市場を後押し
タイでは近年、健康意識の高まりやライフスタイルの変化に伴い、茶・抹茶市場への注目が高まっています。
現地バンコクの街中には抹茶専門店やティースタンドが数多くあり、日本でも人気の抹茶がタイでも身近な存在になっていることを実感できます。こうした光景からも、茶・抹茶市場の成長を身近に感じることができます。
これまでタイでは、「タイアイスティー」のように喉を潤す飲み物として茶が親しまれてきました。しかし近年では、茶葉の品質や香り・味わい、健康面、抽出方法などにこだわって商品を選ぶ消費者も見られるようになっています。特に20~30代の若年層を中心に、抹茶ラテや抹茶スイーツ、フルーツティーなど、多様なスタイルの商品が展開されています。
また、SNSを通じて話題になった店舗や商品が拡散されることも多く、見た目の美しさやブランド性を重視する傾向も市場拡大を後押ししています。
タイにおける日本産茶・抹茶の評価と現地での需要
タイでは中国やベトナムなどから多くの茶葉が輸入されていますが、日本産茶葉や抹茶は高品質な商品として認識されています。特に日本産抹茶は、
- 品質の安定性
- 安全性
- ブランド力
といった点が評価されており、高級カフェや専門店を中心に需要が拡大しています。
価格面では他国産の商品より高価になる場合もありますが、「品質」や「本物志向」を重視する消費者層に対して差別化できる可能性があります。
日本産茶・抹茶をタイへ輸出する際の手続きとは?
日本産茶や抹茶をタイで販売する場合、タイの食品関連法令への対応が必要となります。
タイで販売目的の食品を輸入する場合、タイ保健省食品医薬品局(Thai FDA)による食品輸入規制への対応が必要です。輸入者は食品輸入許可証(Orr.7)を取得したうえで、食品の分類に応じた商品登録・表示等の手続きを行います。
一般的に確認が必要となる事項は以下のとおりです。
- 食品輸入許可証(Orr.7)
- 商品分類および登録要否の確認
- GHPs/GMP関連書類の準備
- タイ語ラベルへの対応
- 輸入申告および通関手続き
販売目的で食品をタイへ輸入する場合、タイ側の輸入者はFDAから食品輸入許可証(Orr.7)を取得する必要があります。食品輸入許可証(Orr.7)とは、タイ保健省食品医薬品局(Thai FDA)が発行する、商業目的でタイ国内へ食品を輸入・販売するために必須となる事業許可ライセンスです。有効期間は3年間となっています(※有効期限の満了前に更新手続きが必要です)。
なお、必要な手続きは商品の種類や成分、販売形態によって異なる場合があります。そのため、輸出前に商品分類や必要書類を整理しておくことで、申請・通関時の手戻りを防ぎやすくなります。
茶・抹茶市場の拡大による日系企業への影響
今回の市場拡大は、日本企業にとってさまざまなビジネスチャンスにつながる可能性があります。
① 日本産茶・抹茶の輸出拡大
日本産茶葉は品質や安全性への評価が高く、高級カフェや専門店を中心に、日本産茶・抹茶を取り扱う機会が広がっています。日本産茶・抹茶は、価格競争ではなく品質や日本ブランドを前面に出した商品展開との相性がよく、プレミアム層をターゲットとした市場参入の選択肢となります。
② 飲食店・小売事業での商品開発
抹茶ラテや和スイーツなど、日本ブランドを活用した商品はタイでも人気が高まっており、現地飲食店や小売企業との協業機会も増えることが期待されます。
③ 規制対応を踏まえた事前準備が重要
一方で、タイへ食品を輸入・販売するためにはThai FDAへの登録や食品表示、輸入ライセンスの取得など、日本とは異なる制度への対応が必要です。
また、ラベル表示や食品基準などの規制は改正されることもあるため、最新情報を確認しながら余裕を持って準備を進めることが重要です。
【FAQ】茶・抹茶のタイ輸出でよくある質問
Q. 日本産茶は価格が高くても競争力はありますか?
あります。タイでは価格だけでなく品質や安全性、ブランド価値を重視する消費者も増えており、日本産茶葉や抹茶が評価される市場があります。
Q. タイで販売する際、パッケージのまま販売できますか?
日本国内向けの表示だけでそのまま販売するのではなく、タイFDAの食品表示規則に沿った表示への対応が必要です。商品分類に応じて、食品名、原材料、輸入者情報、内容量など所定の情報をタイ語で表示する必要があります。具体的な表示項目は商品ごとに事前確認が必要です。
Q. 茶・抹茶市場への参入を検討する企業が最初に確認すべきことは何ですか?
市場性だけでなく、輸入規制や必要なライセンス、供給体制などを事前に確認することが重要です。特に食品は各種規制の対象となるため、輸出開始前に制度を把握しておくことで、手続きを円滑に進めることができます。
まとめ
タイでは健康志向やカフェ文化の浸透を背景に、茶・抹茶市場が急速に拡大しています。特に日本産茶葉や抹茶は高品質な商品として評価されており、日本企業にとっては輸出や商品開発など、新たなビジネス機会が期待されています。
一方で、食品輸入にはThai FDAへの登録や食品表示、輸入ライセンスの取得など、タイ独自の制度への対応が必要となります。タイ市場への参入を検討する際は、市場の成長性だけでなく、商品ごとに適用される輸入規制や必要書類を事前に確認することが重要です。
以上、お読みいただきありがとうございました!
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食品のタイ輸入に関するThai FDAの許認可や商品登録、タイ語ラベル対応についても、現地実務を踏まえてご支援いたします。
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【免責事項】
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。食品表示規則や食品基準、必要書類は改正される可能性があります。具体的な案件については、最新の法令・行政運用をご確認のうえ、専門家へご相談ください。
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