皆さん、こんにちは!

東京コンサルティングファーム タイ拠点の片山眞沙です。

今回が初めてのブログ投稿となります。
 これからタイ駐在を通じて、現地での制度・ビジネス環境・実務上の気付きなどを発信していければと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

現在、タイ駐在に向けた準備を進めていますが、VISA申請や必要書類のやり取りを行う中で、PDFデータや電子ファイルでの対応が非常に多いことを実感しています。

日本では依然として紙での手続きが残る場面もありますが、タイ関連の手続きでは電子データでの提出・共有を前提とするケースが多く、実務面でも電子化が進められている印象を受けました。

その中で、自分自身も「タイでは税務分野の電子化はどこまで進んでいるのか」が気になって調べていく中で、タイ歳入局(Revenue Department)が推進している「e-Tax Invoice / e-Receipt制度」に関心を持ちました。

今回は、タイのe-Tax Invoice制度の概要と、日系企業が押さえるべき実務上のポイントについて整理します。

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e-Tax Invoiceとは、タイ歳入局が定める要件に基づき、請求書や領収書を電子データとして発行・保存する制度です。紙の書類削減だけでなく、税務の透明性向上を目的としています。

タイ政府は税務手続の電子化や透明性向上を目的として、電子税務制度の普及を進めています。

e-Tax Invoiceの導入により、企業は請求書や領収書を電子形式で管理できるようになり、紙書類の削減や管理効率化が期待されています。

また、VAT(付加価値税)関連資料の電子保存にも関係するため、会計・税務実務への影響が大きい制度の一つです。

タイでは、近年デジタル化や行政手続の効率化が進められており、税務分野でも電子化対応が拡大しています。

背景としては、以下のような目的があるとされています。

・税務申告・管理の効率化
・VAT管理の透明性向上
・ ペーパーレス化の推進
・税務データ管理の強化そのため、タイへ進出する日系企業においても、会計・税務領域での電子対応を前提に実務体制を整備していく必要性が高まっていると考えられます。

e-Tax Invoice制度への対応において、日系企業では以下のような課題が発生するケースがあります。

タイ法人では電子対応が進んでいても、日本本社側で紙承認を前提としているケースがあります。

その結果、タイ側の電子実務と日本側の内部統制フローが一致しない場合があります。

請求書や税務関連資料について、保存形式や管理方法を整理しておく必要があります。

実務上は、PDF管理ルールやアクセス権限の整理が課題になるケースもあります。

e-Tax Invoiceへの対応にあたり、既存のERPや会計システムとの連携確認が必要になる場合があります。

特に、日本本社とタイ法人で異なるシステムを利用している場合には注意が必要です。

Q. タイでは紙の請求書は使えなくなるのでしょうか?

現時点では、タイにおいて紙の Tax Invoice も引き続き利用可能です。
 ただし、歳入局は電子化推進を進めており、今後 e-Tax Invoice 利用企業は増加していくと考えられます。実際に、タイ政府は『Easy E-Receipt』などの個人所得税控除施策を通じて、e-Tax Invoiceを発行できる企業からの購入を消費者へ促しており、企業側には対応へのインセンティブが働いています。

Q. 日系企業でも対応は必要ですか?

タイで事業を行う企業にとっては、会計・税務実務の効率化や将来的な制度対応の観点から、電子対応の検討が重要になる可能性があります。

Q. 日本本社とのデータ連携で注意する点はありますか?

タイ側の電子運用と、日本本社側の承認・保存ルールが一致しているか確認することが重要です。

運用ルールが統一されていない場合、実務負荷が増える可能性があります。

東京コンサルティングファームでは、タイへ進出する日系企業向けに、会計・税務・会社設立・バックオフィス支援などを行っています。
電子税務対応や会計実務体制の整備についても、現地実務を踏まえたサポートが可能です。

タイ進出や現地管理体制についてご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

本記事は、タイの電子税務制度に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言または税務助言を構成するものではありません。

実際の制度運用や実務対応については、最新法令や専門家への確認を推奨いたします。