皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。
今週はメキシコの会計証憑類の保管方法について記載します。
質問)
日本では近年、文書の電子化に係る法整備が進み、見積書・契約書・請求書等の文書が簡単に電子データで作成・保存できるようになりましたが、メキシコではどのようになっているのでしょうか。
法的な書類は紙でのやり取りが必要なようですが、メキシコでは電子会計制度が取り入れられており、FACTURAは全て電子データになっているかと思われますので、会計証憑類はPDFデータ等で残しておけばよい気もします。それでも紙に印刷しての保管が必要なのでしょうか。
回答)
結論から言えば、Facturaとして発行されている証憑であれば、紙に印刷する必要はなく、データで保管しておけば問題ありません。
そもそも、Facturaとして発行されているということはメキシコ税務当局(SAT)も同様の情報を把握しているということですので、極論を言ってしまえば、そのデータ自体は自社で有していなくでもSATは情報を確認することが可能です。
その一方で、税務調査等が実施される際には、当局が要求する情報を全て彼らが求める形で用意する必要があり、場合によっては紙での提出を求められることもあります。