会社の事業サイクルで、成長期から成熟期に入る直前の段階でイノベーションを起こすことが重要です。
成熟期に入る時には、売上の伸び率が鈍化して来るのですが、キャッシュは余裕が出来るので、
イノベーションを起こすタイミングとしては理想です。
事業承継も、成熟期の安定した時にすると、緊急的にイノベーションをする必要がないので、
承継者は今までのやり方で、守りの経営をするので、売上が徐々に下がって来てもコスト削減しかせず、
イノベーションを起こせずに、衰退してしまって倒産してしまうことが起きます。
イノベーションを起こすために、常に未来を見据えて考え続けることにより、閃めく、というのが、一般的だと思います。
ただ、もう少しイノベーションを予測可能なものにできれば、仕組み化出来ると考えられます。
「ジョブ理論〜イノベーションを予測可能にする消費メカニズム」フレイトン・M・クリステンセン他著では、イノベーションが成功した時、何が顧客にその行動をとらせたかを真に理解することにより、
イノベーションをもっと予測可能で、確実に利益があげられるはずだ、と言っています。
顧客が「進歩」を求めて苦労している点は何か?を理解し、顧客が抱えるジョブ(用事、仕事)を片付ける解決策を提供することがイノベーションになる、ということです。
大切なことは、ものの見方を変えて、「商品」ではなく顧客の「進歩」にフォーカスすることです。
「商品」にフォーカスすると、機能性や見た目など、競合他社との差別化を図るために改良することに集中してしまいます。
それだと、そのイノベーションが成功するかどうかは、一か八かの賭けになってしまいます。
そうではなく、「どんなジョブを片付けたくて、その商品を雇用するのか?」の問いを考えることにより、イノベーションは予測可能なものになります。
特に製造業は、モノからコトへ思考をシフトすることが求められているので、顧客が苦労している点を考えることが重要になります。
当社の会計事務所業界も、今までは経理屋として過去会計について正確な帳簿作成や税務申告書作成などが主たる仕事でしたが、ITやAI化により、イノベーションが求められています。
当社は、経営者の片付けたいジョブは何か?
を常に考え続けて、会社を強くして永続する組織作りのサービスを雇用してもらいたいと思っております。
以上