人は失敗から多くのことを学べるので、
失敗を恐れずに行動することは、成長する上で大切だと言われています。
ただ、その一方で、同じ失敗を繰り返していて、失敗から何も学んではないのでは?
と思うことも往々にしてあります。
シカゴ大学のLaurenEskreis-Winkler博士とAyeletFishbach博士が、
人間は失敗によって本当に学ぶことができるのか?という研究によると、
実際には、ほとんどの人間が自分の失敗から学ぶことはできないようです。
この研究では、参加者を集めて非常に難しいテストを受けてもらい、
その人が間違ったところだけをフィードバックしました。
普通に考えると、自分がどんなところを間違えたのか、
間違いについてのフィードバックをもらえれば、
どう考えても正答率は高くなると思うのですが、正答率は低いままだったのです。
自分がどこを間違えたのかということを教えたのに、
次もまた同じミスをしていたということです。
失敗を伝えても、それを全く次に活かすことができていなかったという結果だったのです。
なぜこのようなことが起きるのか?
研究者は次のように言っています。
人間は自分自身が失敗すると、自尊心を守ろうとしてしまい、
失敗したという現実から顔を背けてしまうので、失敗から学ぼうとしなくなってしまうのです。
実際には、人は自分の成功から学ぶことが多いと彼らは指摘しています。
仕事をする場合でもスポーツをする場合でも、
実際には、失敗から学んでいるというよりも、繰り返し何度も試している中で成功することがあり、
その成功から学んでいることの方が多いということです。
沢山の失敗があっても、その中の成功から多くを学んでいます。
失敗した時に同じ失敗を二度としないように避けようと考えているように見えますが 、
実はそれほど考えていないのです。
人は、自分の失敗よりも自分の成功から多くを学ぶということだと思います。
よって、失敗した時は、どうすれば上手くいくのか?の問いかけで考える方が重要です。
これとは別に、どうすれば人は失敗から学ぶことができるのか?という研究も行なっており、
「他人の失敗であれば」そこに注目することで人は失敗から学ぶことができると言っています。
つまり、自分ではなく他人の失敗から多くを学ぶことによって、
人は自分の成功に活かすことはできるけれど、人は自分の失敗には目を背けて忘れてしまうのです。
自分の失敗だと、人のせいにしたり、運が悪かったからなどの言い訳して、
しっかりと向き合うことは難しいのです。
よって、他人の失敗に注目することで学べるので、
他人の失敗から多くを学ぼうとする姿勢が重要なようです。
自分と同じような失敗をしている他人であれば、
他人ごとになるのでしっかり向き合ってと学ぶことができると思われます。
これは、組織も全く同じで、他社の失敗から学ぶことを習慣化することが重要なんだと思います。
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株式会社東京コンサルティングファーム
取締役・税理士 東 真奈美(Higashi Manami)
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