即時決算とは、月次決算を1日で出せるように会計処理をすることです。
月次の財務結果を翌月末やそれ以降でないと見ることが出来ない状態であれば、経営判断が遅れて最悪の状態になるリスクが非常に高いです。
即時決算をする目的は、下記の3つです。
(1)コスト削減
(2)早く次の手を打つ
(3)意識改革
経営者は、毎月の売上や利益、キャッシュフローを考えながら経営をしているので、それが正しいかどうか早く数字で把握したいのです。
社員にとっても、給与を上げるには、会社として利益を上げる必要があるので、
早く月次の結果を確認して、改善を考えて行動することが重要なのです。
即時決算をするにあたって、請求書が届かないので確定の数字を入れることができない場合は、
概算で処理した内容になりますので月次決算の速報版とします。
ただし、全てが確定した確定版の月次決算と速報版の誤差を経営判断に影響がないくらいの誤差にすることが最大のポイントになります。
請求書が届かないから、数字が把握できない状態は、受け身の考え方なので、行動が遅くなります。
出荷した、役務の提供を完了した、材料を発注した、など事業活動は行動した瞬間に、数字を把握することはできるはずです。
頭を使って考えれば、即時決算は必ずできることで、やるかやらないかの意識の違いだけです。
経理部門にすべての数字が早く集まるようにする必要があるので、すべての部門を巻き込んで、即時決算をする業務フローに変えるので、
インナーイノベーションになります。
即時決算は、論理的に考えれば、それほど難しくないのですが、実際には、出来ない理由がいくらでも出てきます。
速報版と確定版を出すのは2度手間だし、忙しくて出来ないなど、、、現場の声に負けて、経営者もそんなに早く出さなくても、、、
とズルズルと月次決算が遅くなってしまう会社は、月次の数字を早く直視しないので、改善行動が鈍くなり、業績が良くなりません。
月次決算の速報板と確定版の誤差がなくすことを目標とすると、会社のPDCも早く回ります。結果として、速報版が確定版になります。
即時決算は、全社が重要性が高くて緊急性が高いことに取り組むことなので、経営者のリーダーシップが重要になります。
当社は、即時決算体制構築のサポートを強力に行なっています。
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東 真奈美
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