心を高める「教育」は、技の「研修」よりも優先度が低くなる傾向があります。
知識や技術の技は見えやすいし、すぐに高めなければ成果が出ないので、緊急性が高いからです。
心の教育は、理念やビジョンの共有、哲学や信念、リーダーシップやコミュニケーション力など見えにくいし、今やらなくても成果に大きな影響は与えないので、重要性は高いのは頭では理解しているが、忙しいからと言い訳をして先送りしてしまいます。
心の教育について、一応はやっているという会社も多いです。
ただ、学んだことを徹底的に実践する仕組みがないから、習慣化されてないという課題を抱えます。
特に、職人の思考になってしまっている管理職や役員の意識を変えられないのが大きな課題となっている会社は多いです。
年齢が高くなるほど、思考法を変えるのは難しくなります。心を高める行動の徹底は、会社にとって価値観の統一、姿勢のルールを徹底することであり、時間がかかるので、社員の年齢が若い時からやらなければ、上手くいかないです。
では、この重要性の高い心の教育と実践するための仕組み作りと運用の徹底を先送りし続けると、どうなって行くのか、、、、？
後継者及び管理職が育たない組織になってしまいます。
これは、多くの会社で課題となっています。
結局、重要性の高いものを先送りした結果です。
後継者及び管理職が育たないと、どうなって行くか？
次の３つが考えられます。
- 外部から後継者を採用する
- 会社を売却する
- 閉鎖する
①は、マネジメントができそうな人を採用して、短期的には事業継承できても、長期的に見ると、会社の価値観が共有できないので、上手くいきません。
②は、良い条件で売却先が見つかれば良いですが、成功するのは中小企業の場合10％ぐらいです。安く叩かれた金額の条件が大半になります。
最後の③ですが、もし従業員がいれば、路頭に迷わせることになります。
重要性の高いものは、気付いた時が始める時であり、先送りに理由はなく、全てが経営者の意思決定です。
経営者自身も心を高める努力をし続けなければ、本当に会社は倒産してしまいます。
そうならないためには、役員会、幹部会の改革が多くの会社の課題だと思いますので、
そこをまず強化して、会社全体を強くし繁栄し続けるためにサポートしたいと強く思っています。
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東 真奈美
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