評価制度運用の肝:⑥与えたもの以上に得ることはできない循環を理解させよ!

前回からの続きとなります。

 

どのようにして絶対数の少ないスーパーヒーローを作り上げていくのか。その方法を下記に列挙しています。今回は⑥与えたもの以上に得ることはできない循環を理解させよ!の記事となります。わたしも研究している過程ですので、増加していく可能性はあります。

  1. 中途採用ではなく、新卒採用をメインにせよ!
  2. 今一度、当社の基本理念の明確化と存在意義を明示せよ!
  3. 会社の行動指針を明確にし、その実践に力を入れよ!
  4. アメーバー式QC活動を取り入れよ!
  5. 実績で昇給させることはあっても、昇進はしてはならない!
  6. 与えたもの以上に得ることはできない循環を理解させよ!
  7. すべては自分の問題であり、興味関心の度合いを引き上げよ!
  8. 責任範囲が広がり、権限が生じることを理解させよ!
  9. 感謝の気持ちを忘れてはならない。

 

「与えたものが得たもの」という言葉があります。これは船井総研の船井幸雄先生の言葉です。パッと見ると、おかしな文章だと違和感を抱いた人もいるかもしれませんが、この言葉の本質的な意味は、「与えたもの以上に得ることはできない」ということを示します。

人は得ることばかりにフォーカスしてしまってはいけないのです。Give and Takeという言葉もあるように、「与えよ、さらば与えられん。」の思考が必要であるということなのです。

誤解を恐れずに言えば、宗教的な要素がスーパーヒーローには必要であるときがあります。他人の幸福や利益を第一の目的として行動する考え方がどうしても必要となる場面があって、愛他主義的な思考が必要なのです。

与えても、見返りが来ない、と嘆く人もいることでしょう。見返りを求めていることがすでに愛他主義的な考え方とは別のものになります。見返りを求めていなかったとしても、すぐに得ることにならないことも大いにあると思います。しかし、与えたものがすぐ得る形で戻ってくるという考え方自体も愛他主義的な思考とはかけ離れたものになるのです。

ただし、返ってこないことはないのですし、そもそも与えようとしたことによって、あなたは徳を得ているはずなのです。そして、その徳が積み重なっていけば、人徳となり、人が集まり、あなたのために動く人が多くいることになるはずなのです。


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株式会社東京コンサルティングファーム

橋口 敦史

 

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