経営は4つの視点で考えることが重要であり、その具体的な視点として、【財務の視点】、【顧客の視点】、【プロセスの視点】、【組織の視点】を順次説明していきます。前回までで【顧客の視点】を終えました。今回は新章の【プロセスの視点】に入ります。
【プロセスの視点】
- 在庫管理が命!
- 変動費と固定費はどう削減するか。
- リモート化
- ペーパレス化
- 内部統制的アプローチ
- 見える化→共通認識→標準化→仕組み化
今回から、【プロセスの視点】に入りますが、まずは総論から始めていきます。
利益を最大化させることが企業の社会的な使命です。利益を最大化させ、いろんな対象にその利益を分配していき、社会の有機体として、機能していく必要があるのです。
分配先は、ひとつは①社会のため、ひとつは②社員のため、ひとつは③会社自身のため、ひとつは④株主のため、そして、借入経営の企業は⑤銀行にために分配する必要があるのです。①は利益に法人税率を乗じて、納税すること。②は決算賞与や昇給の原資となり、③は内部留保して、自己資本率を高め、つぶれにくい会社にすること。④は株主利益のために、そして最後の⑤は利益を出し、返済資金に充てる必要があるのです。
では、利益を出すためには、どのようにすればよいか。
顧客の視点に立って、いろんな手法や思考、そしてコンサルフレームワークを述べてきたわけですが、利益を上げるためには売上を上げるという軸と、変動費や固定費を最も効率的にかつ有効的に費消する軸の両軸からアプローチする必要があります。
また、考え方によっては、コストセンターをプロフィットセンターに変化させるということも可能でしょう。
しかし、多く企業の課題は「財務リエンジニアリング」、「脱属人化」、そして「仕組み化」の三点です。
「財務リエンジニアリング」とは、KGIに連動するKPIの設定とその数値の変化を追う必要がありますし、「脱属人化」は極めて多くの企業がはまる罠であり、引継ぎコストの削減が叫ばれるところです。そして、「財務リエンジニアリグ」と「脱属人化」をすることによって、「仕組み化」することにより、企業としての質の同質化を生み出し、そうなる企業文化という名の「ブランド」が生まれるのです。
総論はここまでとして、次回は個別具体的な事例をもとに述べていきたいと思います。
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株式会社東京コンサルティングファーム
橋口 敦史
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