性格と価値観の違い

組織の文化形成には価値観の統一が必要であり、社員のマネジメントには性格を知る必要があります。

 

性格と価値観は、混同されやすいのですが、分けて考えなければ、組織運営が上手く行かないと思います。

 

性格は、心理学的には一般的に「モノについて感じたり、考えたり、行動する時のある一定の傾向や特徴」と定義されています。

 

性格はさらに「生まれつきの部分」と「生まれてからの環境によって形成される部分」に分けられます。生まれつきの部分は「気質」であり、下記の9つの基準に分類されるそうです。

 

(1)行動性
活発に動いている時間が長いか短いか
(2)生理的な規則性
睡眠、食事、排せつなどの生物学的なものに基づく行動や機能が規則正しいかどうか
(3)新しい刺激に対する接近、回避の傾向
初めて触れるものや経験することに対しての反応
(4)順応性
新しい状況や環境、人間関係などに対してスムーズに適応できるか否かの違い
(5)反応の強さ
外的刺激や内的刺激(内部的な身体感覚)に対する反応の強さ
(6)反応の閾値(いきち)
どの強さで反応や行動を引き出すか
(7)機嫌のよさ
「快」、「不快」の刺激をどれだけ感じやすいのか、また、それをどのくらい直接的に表現するのか
(8)行動の可変性
行動を変えさせたり止めさせたりするのに、どの程度の刺激が必要か
(9)注意の幅と持続性
一つのことだけに注意を向けるのか、複数のことに注意を向けるのか、そしてそれがどれくらい持続するか

ちなみに、気質は体質によると言われているので、遺伝とも言えます

 

「生まれてからの環境によって形成される部分」は、狭義の性格、習慣的性格、役割性格で形成されています。

 

狭義の性格は、幼少期までに形成されるので、両親など養育者との関係性であり、気質と同様にほぼ変えられないのです。よって、性格を変えるには、環境や役割によって形成される習慣的性格や役割性格になります。

 

価値観とは「人生の様々な場面での自分の行動や意思決定などに影響を与える、自分自身の中で優先順位のつけることができる抽象的な概念」と定義されています。

 

つまり、「何を重要と思うか?」「何を大切にするか?」「何にこだわるか?」であり、育った環境によって徐々に形成されるものであり、人生のイベントや人との出会いにも影響されるので、人生において変動すると考えられます。

 

価値観は他人と共有できるので、集団で共有すると文化形成ができるのです。

 

よって、相手の変えられないもの、変えられるもの、共有するものを区別しなければ、相手も自分も苦しみ、不効率な組織運営になると思います。


~▶YouTuberになりました!~

弊社YouTubeチャンネル『久野康成の毎日が有給休暇!!』を開設いたしました!

「久野康成の毎日が有給休暇!!」では、代表の久野が作った365の金言を
『久野語録』として日めくりカレンダーにまとめ、内容を毎日解説していきます。

チャンネル名にある通り、「毎日が有給休暇」になるような生き方のツボとコツを発信しておりますので
ぜひ一度ご覧頂ければと思います!

 

また、経営者の方に必見の、「久野の経営のエッセンス」シリーズも継続的に投稿しております。
こちらは、経営をする上での疑問点や悩みなどに対して、気付きを得ることができる動画となります!


 

株式会社東京コンサルティングファーム

東 真奈美

 

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。

関連記事

~YouTube~

~アクセス~


株式会社東京コンサルティングファーム(東京本社)


〒160-0022
東京都新宿区新宿2-5-3 AMビルディング7階
TEL:03-5369-2930    
FAX:03-5369-2931


f-info@tokyoconsultinggroup.com 

TOP