最近では、働き方改革から始まって、人事評価制度の見直しを検討されている企業様が多く見られます。
大切なのは、どのような制度を入れたとしてもそれをしっかりと運用させ、より良いものに変えていけるか、という点に尽きます。
評価制度を導入しようと思い、いざ導入した後で「思ったものと違う」「うまくいかない」という事は往々にして起こってしまいます。
上手くいく、と信じて評価制度を導入したのにどうしてこうなってしまうのか。。。
その大きな要因として、評価制度への社員の皆様の集中力が切れてしまい、運用に対して消極的になり、結果として時間消費の形だけの運用が始まる、というものです。
なぜ、これが起こってしまうかと言うと、社員の皆様方の中で評価制度に対する”重要性”が下がってしまい、普段の目の前の仕事、つまり”緊急性”が優先されてしまうことにあります。
評価制度が、ただ結果を評価する仕組みと思えば社員の方からすれば”やって給料が上がる”ものではないため、結果である目の前の仕事で成果を上げることにフォーカスし、評価制度自体の取り組みが弱くなってきます。
制度自体の良し悪しよりも、そもそも本気で取り組まないものが成功することはあり得ません。
人間、ついつい目の前の”緊急性”に追われてしまいますが、それを”重要性”を中心に仕事を組み立てられるようになれば、全ての事において成果を上げられる人になっていきます。
それを仕組みとして評価制度に組み込むことで社員の方の意識面での育成にも繋がってきます。
社員の方への意識付けを含め、これを無くして評価制度が上手くいくことはありません。
そのためには、最初の段階でしっかりと全社員に目的を伝え共有し、会社全体で「何よりも最重要」という事を意識していただくことが必要です。
増田 鉄矢
東京コンサルティンググループ グループCOO
株式会社東京コンサルティングファーム 代表取締役
東京税理士法人 代表社員