インドネシアにおけるBPJSに関して

労務

いつもお世話になっております。
東京コンサルティングファームインドネシア法人にて勤務しております、中村です。

今回は、インドネシアにおけるBPJSに関する内容です。

 

インドネシアにはインドネシア国民皆保険制度の創設を目的としたBPJS法があります。
BPJSは、労働および年金などを管轄するBPJS Manpower と医療保障を管轄とするBPJS Healthの2つがあります。

 

■BPJS Manpower (労務保障)

  • システム上、1企業につき1人は登録されている必要があるため、全員を削除することができません。
    削除するにあたり、新しい方の登録を行いその後、現在のBPJS登録対象者から外す手続きを行う必要があります。
  • 前月費の請求書が毎月6-7日に届きます。
  • 登録解除手続きはいつでも可能です。
  • 新規登録者は費用支払い後1-2日で、使用することが可能となります。
  • 支払いは毎月15日より前に前月分を支払う必要があります。

 

■BPJS Health(健康保障)

  • BPJSカード対象の病院にて治療を受けた場合の補償は、基本的に薬代(ビタミン剤は含まない)は無料になるといった保障を受けることができます。
    一方で、医師による体調の確認・判断といったサービスに関しては、対象となりません。
  • システム上は上記BPJS Manpowerと違い、全員の登録者を削除することが可能です。
  • 請求書は毎月4-5日に送付されます。
  • 支払いは当月分を、毎月10日までに行う必要があります。
  • 登録解除、新規登録、変更など手続きは毎月20日より前に行う必要があります。
    20日以降の手続きの場合、次月に手続きしたとみなされます。
  • 新規登録者の場合、登録後支払いを行なって、約1ヶ月後に使用することができるようになります。
    登録すると、日本の保険証のようなBPJSカードが発行されます。

 

また、当該カードは従業員の方の判断により、カード発行するか否かが変わります。
従業員の方が、前職にてリファンドの申請をした場合、BPJSカードを返還する必要があります。

上記のような場合は、雇用主が変わったタイミングで再度登録し、カードも再度発行されます。
従業員が申請をせず、カードを持っている場合は、再発行されずそのカードを用いて手続き可能です。

 

また、BPJSに関して、外す手続きをさせていただきます。
取締役として残っていてもBPJSを外す手続きが可能です。

また、新規の登録の場合、基本的には、試用期間時でも登録義務がございます。
しかし使用期間時にBPJS登録を行っていないことで、問題となることはないため研修期間終了後、正式に従業員となることが決定した際に登録することが慣習的には多いです。


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東京コンサルティングファーム インドネシア拠点
中村文香(なかむらあやか)

 

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