【経営が上手くいくための!財務分析】6

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社長様、拠点長様、管理者様向けに、経営に役立つ財務分析について5回のシリーズでお届けいたします。
・第一回 財務分析とは/貸借対照表・損益計算書の構造 1 2 3 4 5
・第二回 キャッシュフロー計算書/利益とキャッシュの違い
・第三回 会計と税務/資金繰りと財務/潜在リスク
・第四回 ROA会計/収益性・効率性分析/プロセス改善
・第五回 未来会計/事業計画/利益分配
少しでも貴社経営のご参考になれば幸いでございます。

 

第二回 キャッシュフロー計算書/利益とキャッシュの違い

(1)なぜ利益だけではなく、キャッシュフローの把握が必要なのか?

税務顧問先の経営者様から、「借入金の返済ためにお金を支払ったのに、どうして費用にならないのか?」という質問を受けたことがあります。借入金は費用ではなく、資金の返済なので、負債の項目であり、支払手数料以外は損益計算書には載らないですよ、とお話してもなかなか腑に落ちないようでした。
会計に馴染みのない方にとっては、お金の出入りは全て経営に関わるものである、つまり利益や費用になるという認識違いをしていらっしゃる場合があります。

利益は出ているのに、どうしてお金がないのか?

「勘定合って銭足らす」が、まさに、会計と税務、お金と利益の関係を的確に表す言葉になっています。
企業にとって赤字よりも致命的なのは、現金が足りなくなることです。
現金がなくなれば、仕入先への支払いが滞り、社員へ給与が払えなくなります。
売上で入ってきたお金をすぐ支払にまわさなければならないという自転車操業に陥り、遅かれ早かれ、倒産という結果が待っています。

(2)利益が出ているのに倒産…黒字倒産にならないために、利益とキャッシュの違いを知る

キャッシュ不足は、会計と税務の知識不足からくるものも少なくありません。
安定した資金運用のためにも、利益とキャッシュの違いが何によってもたらされるのかを理解しましょう。

次回は、実際の事例をご紹介します。

 

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