こんにちは。中国現地法人駐在員の高橋斉志です。
ちょっと前に戻って、社会保険の強制加入について新たな情報を入手したのでお話しします。
2011年10月15日から、外国人労働者は中国の5険(養老保険、医療保険、失業保険、労災保険、生育保険)に入らないといけません。日本と中国は社会保険協定を結んでいないので日本側で社会保険を支払っても中国側でも支払う必要があります。
●納付基数上限の撤廃
社会保険費用の納付については、11,154元が納付基数の上限とされており、それに基づき会社負担分3,470元(料率31%)+個人負担分1,200元(料率11%)の合計、約4,600元の負担増であろうと予測していました。
しかし、一部の地域(大連など)においてこの納付基数の上限が撤廃され、給与総額に直接社会保険費用料率がかかることになりそうです。これによって外国人就業者一人につき、40%前後のコスト増となる見込みです。
●納付項目その他
実際の納付開始時期、納付項目についてまだ決められていない地域も多いらしく、大連もそのひとつです。地域によっては、外国人就業者は養老保険、公傷保険、医療保険の三険で運用されているようですが、大連では五険の加入が必須になりそうです。
納付開始時期は、10月15日からシステムが稼働している可能性も大いに考えられますが、過去の事例から見て、システムが10月15日を過ぎて稼働したとしても、最低でも10月15日から起算した社会費用の納付を求められると思います。
以上のように、最新の情報を入手したとしてもその情報自体が「暫定」となっており、確実な情報を入手するのが非常に難しいです。
上海や大連の弁護士にも聞いていますが、まだまだ不明確なところがあり、明確な答えは頂けていないというのが現状です。
今回の社会保険加入に関して多くの経営者様が頭を抱えています。
今後も最新の情報を流し、多くの経営者様のお役に立てられればと思います。