いつもお世話になっております。東京コンサルティングの早川でございます。時より、「空港ビザ」や、「空港KITAS」についてのご相談を頂きます。いろんな話がありすぎて、わからない!規制も変わり続けているから、どれが最新かわからない!という方が多いと思いますので、順を追って説明できればと存じます。
<普通はどうやってビザを取得する?>
通常、就労ビザ(312 Work Permit)を取得しようとすると、①インドネシアへの入国前に、事前にインドネシア側で移民局・労働局へ手続きをしなければいけません。②そこで発行された「ビザ発行許可証」をもって、インドネシア以外の国にある大使館または領事館(=在外公館)へ訪問し、「入国許可」を申請します。③入国許可が下りたら、インドネシアに入国していただき、滞在許可(KITAS)を取得する手続きのためインドネシア国内の移民局へ行っていただく必要があります。
このように3段階に分かれるのが通常です。全体で1.5か月~2か月ほどかかります。
<でも、空港ビザの場合、①の手続きを省いていきなり入国できると聞きましたが、本当ですか>
かつて、このような種類のビザもございましたが、現在は一般的には許可されておりません。
<新しい規制では、①の手続きがいらないビザの種類が新しくできると聞きましたが…>
こちらについて、確かに2018年の規制には明記されているのですが、実務の案内がまったくなく、実用にはまだ時間がかかるとみられます。
こちらが運用された場合には、一定の役職の方に限り、①の手続き必要なしで、入国後のビザ取得手続きが可能といわれております。
<では、①と②はやるけれど③の入国後の移民局へ訪問がいらなくなると聞きましたが>
弊社では、引継ぎ気③は必要であるとお伝えしております。ビザの手続きが2018年下半期に一部変更となりました。その一部として、③が必要なくなる、という案内は確かにありました。しかしながら、実用までに至っていないというのが現状です。
①②が終わり入国時、「(③の)国内移民局での滞在許可手続きが必要である」と書かれたシールがパスポート上に貼られます。よって、引き続き③は必要と言えます。
しかしながら、一部の方には、「(③は)必要ない」と記載されたシールが貼られる場合もあります。この条件はわかっておらず、その案内もございません。また確率としては、「必要ある」のシールである可能性がほとんどですので、弊社では、③は引き続き必要あると、ご案内しております。
少しでも、噂の真偽のヒントとなれば幸いです。
早川 桃代