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中国での人事労務の特徴
中国での事業展開において、人事労務管理は日本企業が直面する最も重要な課題の一つです。
まず、中国では書面による労働契約の締結が法律で義務付けられており、雇用後1ヶ月以内に締結しない場合は給与の2倍を支払うリスクが生じます。また、社会保険(五険一金)の負担が非常に重く、上海市の事例では事業主の負担率は約44%に達し、日本の約14%と比較して極めて高い水準にあります。
さらに、労働者の権利意識が非常に高く、労働紛争が多発している点にも注意が必要です。2023年の労働争議件数は約385万件に達し、前年比で20%以上増加しています。中国の労働法は労働者に有利な判決が出やすい傾向があるため、「証拠の保存」と「手続きの透明性」が強く求められます。
人材の特性面では、優秀な層ほど自身のキャリアアップを重視し、条件の良い職場へ転職する「ジョブ・ホッピング」が一般的です。そのため、日本型の年功序列ではなく、職務内容を明確にした成果主義や職務給制度への適応が、現地での安定した組織運営の鍵となります。
コンサルティングサービスによる人事労務支援
中国では従業員を1人でも雇用すれば就業規則の作成義務が発生し、制定にあたっては従業員代表との協議プロセスが法的に求められます。
弊社では、最新の法改正を反映した労働契約書や就業規則、賃金規程を日本語と中国語の両言語で作成し、法的な正当性を担保できるようサポートしていきます。
また、現地法人のガバナンスを強化するための「人事労務監査」を実施します。雇用契約の原本管理、労働時間の記録、評価結果の保存状況をチェックし、労働争議が発生した際にも会社側が正当性を立証できる体制を構築します。
国際人材紹介
弊社では、アジア・中南米・中東アフリカを中心とした25を超える国において、国際人材紹介事業を展開しております。
市場のグローバル化による海外展開、現地法人の組織化を進めるなかで、現地をマネジメントする人材(グローバル・リーダー)の不足が叫ばれており、弊社では、アジア諸国を舞台に活躍し、今後の企業をリードするグローバル・リーダーから、海外事業立ち上げ経験者、海外営業経験者などのミドルクラスの育成/紹介を行っております。また、日本法人と現地法人をつなぐ海外留学生のニーズも高まっています。海外留学生の多い大学との連携、当社独自のネットワークや複数のサーチ・チャネルにより、御希望の人材を提供できる体制が整っています。
ナショナルスタッフの評価制度
人事の舞台
また、弊社では「人事評価システム(人事の舞台)」というシステムも提供しており、評価者の基準を標準化する仕組みを構築し、毎月専任スタッフが運用をサポートすることで、評価制度の形骸化を防いでいます。
ここでは特に日本独特の職能給から、中国で受け入れられやすい「職務記述書(ジョブディスクリプション)」に基づいた職務給制度への移行を支援します。これにより、担当業務と報酬をダイレクトにリンクさせ、透明性の高い評価を実現します。現場の工数を削減しながら、現地スタッフの納得感を高め、貴社の中国事業をリードする強力な組織づくりに貢献します。
ナショナルマネージャー育成と人事評価制度構築

国際労務
アジア諸国への進出にあたっては、進出国の労働関係法/社会保障制度への対応が必要となります。各国での労働基準や加入すべき社会保険などの要件などは様々ですし、駐在員の赴任に際して、新興国独特の給与体系の設計や勤務地環境に合わせた待遇調整などが必要となります。また、現地スタッフ雇用に伴い、現地スタッフの就業規則作成等も必要になってきます。
弊社では、各国の労働関係法/社会保障制度、駐在員の対応に精通したコンサルタントが貴社の海外進出を労務の面においてもトータルサポート致します。

その他サービス
労務アドバイス
労働法/社会保険について、実務的/経営的な視点でのアドバイスを行っております。
各種アウトソーシングサービス
その他労務面(社内規程整備、社会保険手続、給与計算等)について、代行やマンパワーの御提供による実務支援をおこなっております。
中国への進出についてお困りのことがありましたら、東京コンサルティンググループにお気軽にお問合せください。
