モンゴルというと、「遊牧民」「ノマド」など広大な自然という印象が強くありますが、実はモンゴルの都市ウランバートルでは、進出企業の影響もあり、目覚ましい経済発展を遂げているのです。特にウランハーバルでは、人口や企業進出が集中しており、約140万人が生活しています。
また、モンゴルの過去10年の経済成長率は約230%であると言われています(2016年時点)。この成長は進出企業に対して、大きなメリットになると言えます。
モンゴルは、親日国家であることで有名です。外務省の調査によると、日本は、「好きな国」・「行きたい国」・「親しくすべき国」の全てで高位を占めており、モンゴル国内での日本に対する印象は全体的に好意を持っていると言えます。
また、日本からモンゴルに進出している日系企業は多く、各業界ではトップシェアを張っている企業もあります。 このように、モンゴルにおいて進出企業が浸透していることから、日系企業に対する抵抗が少なく、進出しやすいと推測できます
進出企業にとって、環境が悪化するということは悪影響があると言えます。 モンゴルでは、都市の発展とともに環境汚染が深刻化している実態があります。 ウランバートルは今や世界最悪クラスの汚染都市と言われ、昨年12月には大気汚染のレベルが北京の5倍にも達しました。
健康被害を減らすためには、抜本的な対策が急務であり、モンゴル政府は世界銀行などの支援を受けて「ウランバートル・クリーン・エア・プロジェクト」を立ち上げました。首都での汚染物質の排出量を94%減らすことを目標に掲げている。
人口や企業進出の都市への集中化は環境問題だけでなく様々な問題の起因となっています。 特に、地方と比較した際の給与面が大きく異なり、ウランバートルでは他の地方の約1.5倍の平均収入があり、就業機会は地方の7-8倍あると言われております。
そのため、競争力のない地方においては、地方産業の衰退とともに、生活環境が劣化し、就業、生活面における地方格差が発生しています。
その影響が、モンゴルにおいて広く進出をできない可能性につながると考えられます。