ビジョナリーCFOの経営参謀戦略

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こんにちは、TCFインドネシアの徳田です。

今回は、弊社のメンバーファームである、東京税理士法人所属コンサルタント・高橋俊明氏のブログをご紹介致します。

 

【費用は早く!収益は遅く!】

 

会計は「経営者たるものすべてのリスクを考慮した上で経営を行いなさい!」ということを言っています。

 

例えば、製品を製造して販売している会社があるとします。この会社の製品は1年以内の修理であれば無料で受け付けています。

通常であれば、修理が持ち込まれる度に、修理にかかる費用を計上するところですが、「保守主義の原則」に則った会計をしっかりと行う場合は、あらかじめどのくらいの確率で修理の依頼があるのかを見積もり、製品を販売したときにそれを費用として計上します。もしかするとその修理の依頼は来ないかもしれませんが、そういったリスクも考慮した上で黒字になるように経営を行うことを会計は求めています。

 

別の会社の例を一つ。この会社は特注で機械設備を製造しています。今回も大きな機械設備の発注を受けました。契約書を交わし、いよいよ製造に入ります。売り上げの計上のタイミングは一体いつがいいのでしょうか?

①契約書を締結した時、②製造を開始した時、③機械設備が完成した時、④機械設備を発送したとき、⑤先方に機械設備が到着したとき、⑥先方が機械設備の検収を終えたとき、さて、どれでしょうか?

 

正解は「⑥先方が機械設備の検収を終えたとき」になります。会計には「販売基準」と言われるものがあり、そのルールの中においては④出荷基準、⑤到着基準、⑥検収基準の3つだけが認められています。しかし、この会社のように特注で製造を行っているような場合には、若干の仕様の違いによっても手直しや追加工程が発生するリスクがありますので、⑥の検収基準を用いることが最も「保守主義の原則」に適していると考えられるのです。 

 

 

自社の費用や売上の計上基準を改めて見直してみて下さい! より厳しい経営ができるようになります!!

 

 

 

 

 

【ビジョナリーCFOの経営参謀戦略ノート】に興味を持たれた方はこちら

http://visionarycfo.jugem.jp/

 

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