【我々は今いる人間をもって組織をマネジメントしなければならない】

お世話になっております。
東京コンサルティングファームの野口 繁弘です。
本日は組織のマネジメントについて記載していきたいと思います。

「我々は今いる人間をもって組織をマネジメントしなければならない」
―ピーター・ドラッカー(マネジメントの父)

ほとんどの事業主は、無意識のうちに「辞めた人の穴を早く埋める」ために、さまざまな求人媒体に採用費を費やします。

1954年、オーストリアの経営学者のピーター・ドラッカーは、いわゆる「MBO」と言われる仕組みを考案しました。
これは、ほとんどの場合、成果主義と混同されておりノルマ管理ツールとしての説です。

これを本来の意味で捉えると、部下と上司がコミュニケーションをしっかり取り目標を達成し成果を高めていくための仕組みになります。

つまり、ピーター・ドラッカーは「我々は今いる人間をもって組織をマネジメントしなければならない」と言いましたが、人不足を乗り切るには、今まさにその時がきているということです。

以下の表を参考に、中小企業の現状について考えてみましょう。

評価制度の実態 ― 上司と部下のコミュニケ―ション
従業員300名未満の企業

人事評価に対する不満を下記の方に伝えたことがあるか。
属性          ある     ない
同僚          31.0%    69.0%
上司          25.8%    74.3%
人事担当者       10.5%    89.5%
経営者・役員       15.0%      85.0%

上記のリストから、これら企業の人事評価に対する不満のはけ口がととのってないことが分かります。
しかも、これら不満を伝えていない割合が69%を超しています。

さらに、びっくりすることに役職が上がるごとに伝えたことのない割合が増えていき、経営者・役員に対する割合はなんと85%もあるというのも興味深いと言えます。
結局のところこれら企業は多くの時間を1つだけではなく、もうひとつの面でも浪費しています。
すなわち、評価に使った時間の69%以上を次につながらない投資として浪費しているだけではなく、
評価の時間すべてを上司と部下のコミュニケーションに使った場合に生み出されたであろう業績アップさせる機会も失っているのです。

驚いたことに、これら企業の事業主は自社の評価制度が満足されているかどうかを把握していません。
そして社員が分かってくれていることを期待して「自分はちゃんと評価している」と考えています。

上述したように、おそらく事業主たちが評価に使った時間のわずか2%だけがあなたの評価に対して本当に満足しているに過ぎません。
残りの時間は無駄遣いだけでなく、評価に時間を使う分、上司と部下のコミュニケーションという貴重な機会に投資できていないという弊害をも生み出しています。

ありがたいことに現代という技術の時代には、私たちは半世紀前のピーター・ドラッカーが提唱した考えをようやく本来の姿で適用できるようになりました。
今日では確立された仕組みを使うことができるため、上司と部下がコミュニケーションをしっかり取ることができるのです。

あなたは評価に対する不満の85%に対して対応し、全体で69%を超えている本当の不満の内容を聞きたくありませんか?
あなたの会社が評価に対して不満がある事実を受け入れ、今までのやり方をやめ、上司と部下のコミュニケーションをしっかりとれば、会社の目標達成度合いはどう変わると思いますか?

人事の舞台(評価制度)は、MBOの仕組みを使って、評価に使う時間を最大限生産的にする方法を伝授する唯一の制度です。
これは、評価時間を有効に使い会社の収益を上げたい人にも、今いる社員のまま業績をアップさせたい人にも、役立つでしょう。
いずれにしても、どちらにとっても有利な状況となることに変わりはありません。

『人事の舞台』には、評価のために使った時間が業績アップにつながるのかそうでないのかも突き止めるための秘密のツールや方策が盛り込まれています。
これを利用すれば、より少ない費用で業績をアップさせることができます。

そのツールや方策は、この仕組みに払う価格の何倍にもなって返ってきます。