実はこうだった!お祭り、その実態とは

みなさんこんにちは。

CFOの野口です。

 

8月はいろんな地域でお祭りや花火などを行う時期でもあります。

お祭りといえば?

『屋台!』

『神輿!』

『混雑!』

いろいろありますね!

祭りといえば本当にいろいろなイメージがありますね。

 

先日参加した祭りでも年寄衆が幅を利かせていました。

この業界に身を置いているとなんだか年功序列的な風習は懐かしいです。

確かに、地域のつながりや人脈を考えると長く生きたほうが有利ですし親から子へ代々引き継いでいきますからね。

「おおっ、○○さんちの子供ね!」みたいな。

 

そんなお祭りですが、どこにいっても必ずあるものが屋台。

祭りの雰囲気を盛り上げるのにも一役買っていますね。

屋台の無い祭りを想像してみてください。

 

 

一過性で神輿が通ったら終わり。それもそれでよいですが、人は集まらないですね。本当に儀式として行うだけになります。

雰囲気も盛り上げ大人も童心にかえる時間を提供する屋台。

 

ですが、

今日は大人の視点から見ていきたいと思います。

※夢を壊すかもしれませんのでここから先、読む際はくれぐらもご注意ください。

 

そもそも屋台って儲かるの?

これはかねてより気になっていたことです。わざわざ道端に店を開いて商売するわけですから儲からないことはないなと思ってましたが、じゃあどれくらい儲かるのかというと「う~ん」という感じです。

絶対売れないなと思うお店もあれば人だかりができているお店など、店によってもまちまちです。

で、気になって調べてみました!

『何を?』

原価です!

 

と、ここで質問です。

原価率が低いのは何を売っているお店でしょうか?

 

『焼きそば!』

『いやっかき氷!』

『たこ焼き!』

 

いいですね!

色々出てきますね!

実は…

 

イカ焼き!

 

ではなく…

 

わたがし!

 

でした。

確かに、砂糖だけですもんね。

屋台に行っても本能的に「あれだけはダメだ! 」と心がざわつく理由がわかりました。

その売価は大体500円ぐらいが相場ですね。キャラクターの袋に入れられているやつです。

では、原価はいくらでしょうか?

 

『300円!』

『200円!』

 

ここでいう原価は材料費です。

 

『100円!』

 

はい、いろいろ出てきましたがもっと低いです。

その原価はなんと

10円!

です。

よくよく考えればザラメという砂糖ですもんね。

 

その率なんと!2%!

 

もうぼったくりの領域ですね…

で、先ほど出たイカ焼き。

実はこれも原価が安い代表格。

いくらだと思います??

 

はい、30円!

 

マジで!

とついつい口に出た人もいるんしゃないでしょうか。私も出ました。

もう買えません…

屋台で買うときに妙にやさしいおばあさんの顔が子供ながらに焼き付いてましたが、今だとやまんばに感じてきます。

参考までに主だった原価を調べてみました。

商品名 原価 売価 原価率
綿菓子 10円 500円 2.00%
ベビーカステラ 20円 400円 5.00%
かき氷 30円 500円 5.50%
いか焼き 30円 500円 6.00%
りんご飴 60円 400円 15.00%
キャラクターのお面 200円 800円 25.00%
焼きそば 120円 450円 26.70%
たこ焼き 130円 450円 28.90%

 

「恐ろしい…」の一言です。

上記は原材料と言って商品を作る材料となるものです。

ただ、商品には原材料以外にもいろいろかかります。

 

・組合費:12000円/年(年4回出すとして1回3000円)

・光熱費:5000~10000円/回

・清掃代:5000~10000円/回

・みかじめ料:売り上げの5%

 

いわゆる販管費のようなものもかかってきますので必ずしもぼろ儲けというわけではありませんが割の良い商売だということがよくわかります。

まあ、人件費がかかってないのでそもそも利益率が高いのですが。

 

どうですか?

身近な祭りという中にもこういった数字から見ていくとまた違った風に見えてくると思います。

是非みなさんも世の中をそういった視点で見ていってもらえればうれしいです。

そして、面白い事例があれば教えてもらえれば幸いです。

 

CFO 野口繁弘