ビジネス・ミッションとゲーム化

ミッションというと経営理念を思い浮かべると思いますが、経営理念だけではなく。事業のミッションがなければ事業ごとの戦略は立てられません。

多くの中小企業には経営理念ありますが、ビジネス・ミッションはほとんど明確化されていません。

戦略はミッションによって影響を受けますが、事業ごとに戦略を立てるためには事業ごとのミッションを明確にすべきです。

この事業は成長第一とするのか、それとも技術を極めていくのか、あるいは短期的利益に集中するのか、それぞれの事業に対してどういった方向性で進めていくのかもミッションの中で明確にしていく必要があるでしょう。

事業の方向性が明確になったら、外部環境分析、内部環境分析、目標設定、戦略構築、計画立案、実行、検証となります。

ゲーム化に置き換えて考えると、目標設定=ゴール、外部環境分析・内部環境分析=ルール、検証=フィードバックとなります。

どの高さのゴールを目指すのか、その上で制約条件となるルールは何なのか、その上で戦略を考え、計画を練り、それ通りに進めているかをフィードバックしていきます。

私は以下のようにゲームを定義しています。

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ゲームの難易度=ゴール×ルール

ゲームの面白さ=ゲームの難易度×フィードバック

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ゲームの難易度はゴールの高さとルールの複雑性と制約条件によって決まります。ルールは外的要因で決まるため、コントロールできません。ゴールの高さも自分で決められるように思いますが、本来、社会的使命によってもたらされるものなので、これもむやみに下げるべきではないと思います。

そう考えると、ゲームの難易度はミッションを掲げた瞬間に決まります。

そして、多くの場合、非常に難易度の高いゲームが出来上がります。

でも、難しいだけだとゲームは面白くないので、フィードバックの質と回数をあらかじめ仕組みの中に組み込むことで、ゲームに面白さを取り入れることができるようになります。

戦略構築と合わせてフィードバックの仕組みまで構築することで、モチベーションを持続し、目標に向かって走り続けられる、本当の意味での事業戦略の策定ができると思います。