ベトナム進出の具体的な実務手順④

こんにちは、ホーチミン駐在員の嶋です。
前回のブログでは、会社設立の際に必要な日本側での手続きを見てきました。今回はベトナム側での設立手続きを見ていきます。
【ベトナム側でのプロセス】
④必要書類の翻訳及び公証
⑤申請書類の準備
⑥申請書類・必要書類の申請
⑦ライセンス取得
⑧ライセンス取得後に必要な業務
④必要書類の翻訳及び公証
日本側で準備した1~8の書類をベトナムに翻訳する必要があります。ここで重要なことは、ベトナム政府が指定する翻訳機関で翻訳をする必要があるということです。いくら翻訳能力が高い人間でも、政府指定機関での翻訳でなければ効力はありません。
また、翻訳に要する日数は通常二週間ほどとなっており、翻訳に要する費用は、通常約6ドル/1ページとなります。
⑤申請書類の準備
続いて、現地ベトナムでの書類準備に入っていきます。この作業が設立プロセス上最も、工数がかかり、最も慎重に進めるべきプロセスになります。下記がベトナム当局に申請する書類の一式となります。ここで注意すべきは、書類は全てベトナム語で作成する必要があるということです。英語などの外国語の書類の提出も可能ですが、同時に同一のベトナム語のものも提出する必要があります。ベトナム語と外国語のものに差異が生じた際は、ベトナム語のものが優先されることとなります。また、業種によっては、業界の専門性を示す資格証明書や日本での実績を示す契約書などの根拠資料などの追加書類を求められることがあります。

次回以降のブログでは上記書類について、ポイントや注意点をそれぞれ説明していきます。

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