ベトナムの投資Q&A 登記書類の内容の誤謬について

法務

 

 こんにちは、ベトナム、ハノイ駐在員の浅野です。

 

Q, この度ベトナムに現地法人を設立するために事業登録書を取得しました。これから投資証明書の申請をするところですが、取得した事業登録書の登記住所が事業登録書の申請書に記載した住所と一部異なります。申請書には正確に住所を記載して提出してあるため、ライセンス発行機関の誤謬が考えられるのですが、ライセンス発行機関は修正に応じてくれるのでしょうか。

 

A, 登記住所は、各種契約及び税務申告書類にも必要になる非常に重要な情報です。事業登録書や投資証明書等の書類が発行されたあとはすべての記載情報を速やかに確認する必要があります。誤謬が発見された場合は、すぐに当局に修正を申し出る必要があります。そもそもの申請書類に正しい住所が記載され申請者の瑕疵によらない誤謬であることを証明することができれば当局は修正に応じます。いつまでに申し出なければならないという明確な期間はありませんが概ね1週間以内が目安となるかと思います。また、申請者の瑕疵により正しくない住所が記載された場合は、当然ですが、ライセンス発行機関は修正に応じません。通常の内容修正の手続きを経なければなりません。また、当局は申請者が記載した住所の細かいスペリングまではチェックしません。まずは申請書に瑕疵なく正しい情報を記載するということが非常に大切になります。ただし、ベトナム語の大文字表記と小文字表記については、当局は修正に応じません。税務リスクとなるケースもあるため修正することが望ましいのですが応じていません。当局から発行される書類には高い確率で誤謬がありますので、繰り返しになりますが、発行された書類は、細心の注意を払い速やかに内容の確認を行う必要があります。

 

以上

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