トルコ2020年の昇給率考察

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

今週は2020年度昇給率ついて記載していきます。

2020年の昇給率

 

トルコに進出している日系企業様に関しては毎年1月または4月での昇給を考えている場合が多く見受けられます。

ここでは一般的にトルコでトルコ企業が行う昇給と日系企業様の昇給の特徴を簡単にまとめてみたいと思います。

  1. トルコ企業の場合

一般的にトルコ企業は大企業を除きマネージャーやオーナーによる一方的な昇給を行うケースが非常に多く散見されます。

そのため企業毎、役職毎に昇給の幅は大きく異なるものとなっております。

ただし、昇給の指針としては基本的に毎月政府が発表する消費者物価指数(CPI)を使用し12月末の数字を参考にベースアップを行っているものと思われます。

ブルーカラーに関しては最低賃金以下で就労させられているケースも散見され、基本的には政府が年末に発表する翌年度の最低賃金に併せる形で昇給を行います。

 

  1. 日系、外資企業の場合

日系企業の場合ホワイトカラーとブルーカラーで昇給率が異なるケースが多くみられます。

ブルーカラーに関しては最低賃金の昨年度対上昇率を考慮し、ホワイトカラーに関してはCPI上昇率+評価の形をとる企業様が多いのではないでしょうか。

基本的には毎年最低賃金上昇率はCPI上昇率よりも+3%-6%ほど大きくなる傾向がある為、相対的に給与水準が低いブルーカラーでもホワイトカラーとの賃金格差に関しては大きく開くことはありません。

 

ただしホワイトカラーに関しては昇給率を一定にした場合、給与格差が広がってしまうリスクがある為、年度末での人事評価によって場合によってはCPIマイナスの評価をする必要も発生してきます。

給与水準が高い従業員に対してはCPIによる影響も少ない為、売上、利益がCPI以上に伸びている場合を除き基本的にはCPIマイナスの昇給をすることで会社全体の給与バランスをコントロールする必要がございます。

東京コンサルティングファーム トルコ拠点
高津 幸城

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報を基に、細心の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び弊社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Private Limited, Tokyo Consulting Firm Human Resources Private Limited)は、一切の責任を負うことはありませんので、ご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る