【トルコ編】トルコの農業

 

こんにちは。東京コンサルティンググループトルコ支社の吉田瞬です。

近年、日本国内では農業従事者の著しい減少が危惧されています。農林水産省統計部のデータによれば、2018年時点における日本の農業就業人口は約175万3,000人で、そのうち65歳以上の農業就業人口が120万人を占めています。これは全体の68%以上であり、農業従事者の高齢化も又、非常に大きな問題となっています。
そこで今回は、トルコの農業構造はどうなっているのかというところに焦点を当てて、お話をさせていただきたいと思います。

 

トルコの国土面積は日本の約2倍であり、うち半分が農用地面積として利用されています。地理的な観点から見ても、内陸部はステップ気候、地中海・エーゲ海地域は地中海性気候、黒海地域は海洋性気候と、地域ごとに気候が大きく異なることが、農業生産に多様性をもたらしています。地中海・エーゲ海地域では果物や野菜、黒海沿岸ではナッツ類、中央アナトリア地方においては穀物類、南東部では綿花の栽培が盛んに行われています。

 

主要農産物としては、小麦やてん菜、トマト、大豆、トウモロコシやブドウ、スイカといったものが挙げられ、穀物、野菜、果物と多岐にわたる農産物がトルコ国内で生産されています。2014年時点で、ヘーゼルナッツ、さくらんぼ、イチジクの生産量は世界第一位、スイカの生産量は世界第二位となっています。
農産物の輸出入品目としては、主に下記のグラフのものが挙げられます。

 

【トルコにおける農産物輸出入上位5品目】*2013年時点  (単位 : 百万USドル)
【輸出】 【輸入】

品目名 輸出額 品目名 輸出額
ヘーゼルナッツ 1,024 実綿及び繰綿 1,681
小麦粉 962 小麦 1,289
調整食料品 736 ひまわり油 918
ナッツ調製品 675 大豆 643
ペストリー 661 大豆かす 628

農業に対する施策としては、穀物の価格支持政策や一部農産物・食品に対して輸出補助金の支給が実施されています。

 

現在トルコでは、経済発展に伴い国内総生産に占める農業の割合は低下しているものの、
農業生産額は年々増加しています。従って、まだまだ農業国としての一面もあるのではないかと思われます。

 

今週は以上となります。

上記内容以外にもご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
又、弊社ではトルコ進出に関わるセミナー等も行っておりますので、是非足を運んでいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

東京コンサルティングファーム・トルコ拠点
吉田瞬

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参考資料

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