【トルコ編】トルコにおける輸出入品目

 

こんにちは。東京コンサルティンググループトルコ支社の吉田瞬です。

先週はトルコのキャッシュレス化についてお話させていただきました。

 

今回から3週はトルコの貿易に焦点を当て、今週はトルコの輸出入品目をテーマに情報を発信させていただきたいと思います。

トルコは1980年代に貿易を自由化し、規制緩和を進めたことにより、輸出入額ともに大幅に増加しました。高度経済成長に支えられて輸出が伸び、目覚ましい発展を遂げました。輸入額は2018年時点で2230億USドル、21世紀に入ってからも約5.3倍に増加しています。輸出額については2014年に1570憶USドルを突破した後、15年から16年にはEUの経済停滞やクーデター未遂事件等の影響によりやや減少したものの、2018年時点で1670億USドルにまで上昇し、前年度から7%の増加を記録しています。

 

輸入品目:
主要輸入品目としては下記のものが挙げられます。(2016年時点)
自動車や一般機械、電気機器などの工業製品の輸入が目立つ他、鉱物性燃料が13.7%を占めており、石油や天然ガスといったエネルギー資源の輸入の多くを外国に頼っていることがうかがえます。又、工業化に伴う原材料・中間財の輸入が現在も継続的に続いており、経常的な貿易赤字が続く原因にもなっています。

機械類  13.7%
鉱物性燃料 13.7%
電気機器 10.1%
自動車・部品 9.0%

 

輸出品目:
一方、主要輸出品目としては下記のものが挙げられます。(2016年時点)
輸入品目同様、工業製品の割合が高く、自動車・部品の割合が最も高くなっています。自動車産業はトルコの主力産業の1つであり、2007年には生産台数が100万台を突破しました。その後、世界金融危機の影響で影響を受けたもののV字回復し、2011年には輸出・国内販売共に過去最高を記録しています。しかしながら、昨年2018年においては、リラ急落に伴う価格上昇と、金融の引き締めによる自動車ローンの高騰によって販売が大幅に低迷したため、今後の動向が注目されるところです。

機械類  13.7%
鉱物性燃料 13.7%
電気機器 10.1%
自動車・部品 9.0%

 

以上となります。
次回は引き続き貿易について、トルコの貿易相手国という観点からお話させていただきたいと思います。

 

又、弊社ではトルコ進出に関わるセミナー等も開催しておりますので、スケジュールをご確認の上、お気軽に足を運んでいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

東京コンサルティングファーム・トルコ拠点

吉田瞬

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報を基に、細心の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び弊社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Private Limited, Tokyo Consulting Firm Human Resources Private Limited)は、一切の責任を負うことはありませんので、ご了承ください。


参考資料
・トルコ統計局 (Turkish Statistical Institute) ‘Statistics by Theme’
・外務省 https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/turkey/data.html
・日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39681780V00C19A1FF8000/

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